夏越の大祓で茅の輪をくぐれば、コンチキチンが聞こえる祇園祭がやってくる、京都の夏。
無印良品 京都山科では先日、そんな京都の街の楽しみかたを編集者・ライターの宮下亜紀さんに聞くお話会を開催しました。
今年の3月に『京都の花と祭りとおいしいもん おとなの追っかけ帖』(アノニマ・スタジオ)を発売された宮下さん。京都に生まれ育ち、暮らす宮下さんならではの、季節のおすすめや見どころが紹介されています。内容は街を歩けば誰もが同じ景色を見られるものばかり。掲載されている写真も宮下さんがこれまでに撮りためた写真で構成されているんです。
そして、今回は〈おやつaoi〉さんと一緒に水無月の会。水無月や茅の輪くぐり、祇園祭のことなどをお話いただきました。
(〈SHUKA/種菓〉さんの道明寺に小豆やピスタチオを敷き詰めた水無月)
(〈おやつaoi〉さんのきな粉と白の水無月)
6月30日は宮下さん曰く「もう一回振り出しに戻って、あとの半年を過ごせる機会をもらっているような気がする」という夏越の大祓。そして、この時期に食べるものといえば、水無月ですよね。ういろうの上に小豆がのった和菓子で、半年の穢れを払い、残り半年を無病息災で過ごせますようにと願う、食べるお守り。最近ではそれぞれの和菓子屋が進化した水無月つくっているんだそう。
会場では、〈おやつaoi〉さんの北海道産大納言のかのこ豆をあしらった、米粉生地の水無月と〈一保堂〉の「くき煎茶」をみなさんといただきました。もちもちの生地に小豆のやさしい甘さを感じるシンプルな味わいでした。
宮下さんに「これからつくりたいお菓子ってどんなもの?」と聞かれた〈おやつaoi〉土田葵さん。
「水無月は当時の職人がつくり上げたレシピをベースに今でもつくられています。見聞きしたものを参考にしたり、自分たちで解釈してつくってきた背景があります。だから、いまの時代もそういう風に、自分たちの解釈をもって新しいお菓子っていうのがつくっていけるんじゃないかなと期待を持っています」
昔ながらもいいけど、アップデートされることも悪いことじゃない。和菓子ってなんかいいなあ、水無月おいしいなあって気持ちが、いまの京都に水無月を残してくれているのかもしれません。
ほかにも、「季節ごとの行事に参加するのがすこぶる好き」な宮下さんの体験してきた、茅の輪くぐりや祇園祭のお話が次から次へと!
(祇園祭 後祭 宵山)
(祇園祭 四条河原町より)
7月1日から1か月にわたり行われる祇園祭は京都の夏の行事として有名ですよね。
「だんだんと日常が祇園祭に染まっていく、それがすごく好きで。ハレの日って特別なものと思うけど、結局日常の続き、つながっているんやなあと、京都にいると感じさせてもらえる」と宮下さん。同じく、大人になって祇園祭が好きになったというスタッフWも「提灯の明かりが見えるとうずいてしまって、ほんとにもうわくわくして待ちきれないです」とわくわくが会場のみなさんにも伝染するようなトークでした。
「歩いていると街の変化に気づくんですよね。街が生きてるっていうか、街に住んでる人がいて、その人たちが街を動かしているから、新しいも古いも入り混じっていて、京都はそれがすごく楽しいんです」
季節ごとの花もお祭りもお菓子も、あって当たり前。だけど、改めて街を歩くと、庭先の紫陽花や街角の提灯がとてもきれいなことに気づいて、そうすると、いつもは気づかなかったものがどんどん見えてくる。「歩くって大事だなあって思います」そう言った宮下さんのお話は、好き、が溢れていて、聞いている私たちまで笑顔にしてくれました。
ぜひ、興味のあるかたは今年の祇園祭の行事にもお出かけしてみてくださいね。
イベントにご参加くださったみなさんありがとうございました。またご協力いただいた、〈アノニマ・スタジオ〉の村上さん、佐佐木さん、〈おやつaoi〉さんありがとうございました。
宮下さんの『京都の花と祭りとおいしいもん おとなの追っかけ帖』(アノニマ・スタジオ)はMUJI BOOKSで引き続きお取り扱いしております。
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