こんにちは、大宮マルイです。
今回は無印良品大宮マルイで明日7/11(日)に開催する「見沼野菜の店頭販売」を紹介します。
開催時間は14:00~18:00の予定です。
4階無印良品でこばやし農園の方が販売します。
※お野菜は自然のものなので天候で開催時間や開催自体が変更する可能性がございます。
こばやし農園は見沼区の見沼田んぼにあります。
大宮駅から車で20分ほどの場所にある見沼田んぼの風景は豊かな自然に囲まれていますが、視線の先に大宮の街のビルが見えます。
都心のビル街と田園風景が同時に楽しめるハイブリットな空間です。
今回は見沼田んぼの土壌の秘密を紹介します。
見沼たんぼの地中はどうなっているのか?
太古の昔は、東京湾が見沼まで深く入り込み、淡水の沼地に、そして江戸時代は新田開発された見沼たんぼの土壌はどのような姿なのでしょうか?
こばやし農園では、埼玉県農林部さいたま農林振興センターの協力のもと、見沼たんぼに広がる土壌の秘密を解き明かすため 、野菜を育てる見沼たんぼ中にある、こばやし農園の畑の一部を実際に掘り返してみました。
どのような土壌が広がっているかを確かめるために、土壌断面調査を行いました。
土壌断面調査とは、ほ場に縦1m×横1m×深さ1mの穴を掘り土壌断面の形態や諸性質を調査するものです。
視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚の五感を発揮して土壌の特徴を調べます。
作物の根が張っている表面の土だけでなく、その下層の状態を観察することで、土壌中での水の動きや、作物の根の張り具合を確認することができ、作物を生産する上で重要な情報を得ることができます。
調査地は埼玉県さいたま市緑区大字宮後にある、こばやし農園の場所です。北側は芝川、南側は見沼代用水西縁が東西に走っている、さいたま市の見沼たんぼ地域のほ場です。
こばやし農園ほ場の土壌断面を作製した後、出てきた土壌の特徴ごとに4層に分けました。
1、2層目の土壌の色は茶褐色、3、4層目は黒色で4層目は地下水で水浸しでした。
3、4層目の黒色の土は見沼地域の他のほ場でもよく見られる土壌で、地元の農家さんは「スクモ層」や「マコモ層」と呼んでいます。
地域によっては「スクモ」というのは湿地や湖畔などに分布する植物の遺体の分解が不完全な状態で堆積した土壌の1つである泥炭土のことをそう呼ぶ場合があり、もとが湿地である見沼地域でも同様な意味で捉えることができると考えられます。
この泥炭土は有機物のきわめて多い土壌です。
もともとが湿地、地下水位が高い、河川が近い等の環境の影響から、このような土壌がこの地域に分布しているのではないかと考えられます。
見沼野菜が栽培されている土壌のことを知ると、見沼野菜を食べる時に土地の風景や土の香りがしてきそうな気分になりました。
見沼たんぼの肥沃な大地で育った見沼野菜をぜひお試しください。
大宮マルイ