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【エルミこうのす】まちづくりのおはなし #9「田んぼの学校」

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2021/10/11

こんにちは。エルミこうのすです。

いつもfromMUJIをご覧いただきありがとうございます。
無印良品では、お店を通じて地域の文化を学び、地域コミュニティとともに歩んでゆくことを目指しています。鴻巣に店舗を構える私たちも、地域のみなさんとつながり、共にまちづくりをしてゆきたいと考えています。その取り組みの1つとして、近隣の地域情報や活動を「まちづくりのおはなし」と題して発信しています。

本日は、鴻巣市のおとなり北本市の「田んぼの学校」のご紹介です。

北本市は武蔵野の雑木林など魅力ある豊かな自然を残す人口約6万5000人のまちです。
そんな北本市の西部、荒川の北本市高尾橋周辺の地域で市民参加による農地の保全を行っているのが「NPO法人荒川わらの会」です。
 
田んぼ

荒川河川敷沿いの高尾橋周辺は明治18年の高崎線開通まで近郷の年貢米・酒・大豆などを江戸に運ぶ大きな河岸場として問屋・商店などで賑わっていました。
雄大な荒川の向こうには富士山が望める景観の良い場所ですが、近年では後継者不足により不耕作地が増加しています。このような河川敷の地帯では一度耕作をやめてしまうと不法投棄などが増え、土地が荒れてしまうといいます。

そんな土地を活用し、皆でお米作りを始めようと、「荒川わらの会」が結成されました。
週に1回、会員の皆さんが集まり、農作業や煮炊きを楽しみながら活動をされています。
 
稲

「田んぼの学校」は「荒川わらの会」の皆さんが主催されている「田植え(手植え)と稲刈り」を中心に田んぼの作業を楽しむイベントです。無農薬・無除草剤でお米を育てています。

10月のはじめ、稲の収穫の作業のお手伝いをさせていただきました。
当日は「田んぼの学校」に参加されている30名ほどの皆さんと、子供たちで力を合わせて稲刈りを行いました。
 
みんなで

湧き水で栽培されたアカムラサキとコシヒカリ。今年は台風の被害もなく、実りが良いそうです。深水田んぼのため、この日の稲刈りはすべて手刈りでの作業です。大人も子供も、みんなで協力して稲を刈ってゆきます。
 
稲を刈る

刈った稲は、ひとまとめずつ紐で結び、ハサにかけて天日干しをします。
この状態で約2週間、天日や自然風で乾燥させます。
この景色は日本の原風景ですね。
 
原風景

この日は約3時間かけて作業を行いました。
稲刈りは想像以上に大変な作業で、日ごろ何気なく食している大地の恵み、お米がどんな過程を経て我々の食卓へ並んでいるか、その背景を知ることができました。
子供たちの口からは「今日からは一粒も残さず食べよう」との声が聞こえました。
 
こども

収穫後は「野良めし」タイム。
北本で収穫された野菜や各家庭から持ち寄った食材とかまどで炊いたご飯でつくったおにぎりをいただきました。
 
ごはん

体を動かして労働した後のごはんは本当に美味しく、お野菜やお米の味に感動しました。
お野菜も地元北本で採れたもの。皆さんが持ち寄っても調理してくださいました。

収穫が終わった田んぼでは子供たちが大はしゃぎ…。
子供たちが泥だらけになって遊ぶ姿も良いものです。
 
泥遊び

稲刈りを通じて、「自然の近くで自然と共に暮らす」北本の暮らしを体感することができました。
今回、イベントにお邪魔した「荒川わらの会」について、活動内容や発足の背景など、以下のリンクで発信されています。ぜひご覧ください。

◆NPO法人 荒川藁の会
https://sites.google.com/site/npowaranokai/

北本市の「田んぼの学校」のおはなし、いかがでしたか。
次回の「まちづくりのおはなし」もお楽しみに。

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