残暑お見舞い申し上げます
暑い日が続いておりますが皆さま、お変わりないですか。
本日は
前回のおたよりで少しだけ紹介させていただいた銭洗弁財天 宇賀福神社にスポットライトを当てて紹介させていただきます。
ハプニングもありましたが、少しでも参拝された気分になっていただけたら幸いです。
いつ訪れても涼しい境内に通じる岩のトンネルを抜けると鳥居が迎えてくれます。
境内の木の鳥居の多くは願い事が叶った方が奉納された鳥居のようです。
(現在、境内の手水舎は使用禁止となっています。)
銭洗弁財天 宇賀福神社は文治元年(1185年)巳月巳日、源頼朝への宇賀福神の夢のお告げを元に、この地に社を建て宇賀福神を祀り湧き水を使って神仏の供養をしたところ国中の混乱は静かになり、人々は富み栄えるように。
その源頼朝の信心を受け継いだ鎌倉幕府5代執権北条時頼が正嘉元年(1257年)巳年仲秋に、奥宮の霊水で銭を洗って一族の繁栄を祈ったことから「霊水で銭を洗い清めると増えて戻る」といわれ、広く知れ渡るようになったそうです。
なんだか巳年、凄いですね。ちなみに巳月とは旧暦4月(概ね新暦5月)の事だそうです。
社務所でロウソク5本とお線香1束を購入(100円)、お金を洗う時に使用するザルを借りました。
ロウソク1本とお線香1束を載せられたザルを受け取り、足りない分のロウソクは自分で取ります。
境内の5つの宮に供えるため、合計5本必要です。
これまでに家族や友人が遊びに来ると案内していた通称、銭洗。
今回で8回目の参拝になりますが初めて売店で奉納用の生玉子5個(300円)を手にしました。
弁財天の使い、神様とされる蛇の大好物だそうです。
ロウソク同様、境内にある5つの宮に1個ずつお供えしていきます。
娘に玉子を預けて境内の写真を数枚撮っていると、私を呼ぶ声が聞こえました。
娘「落としちゃった。」
あらまっ、1個地面に落ちていました。
もしもと想定はしておりましたが、残念ながら予備の玉子は持ち合わせておりません。
先ほどの売店の方から袋とティッシュをいただき、無事に後始末をすることが出来ました。ありがとうございました。
お手洗いでフィルム石けんで手を洗いました。
いつもリュックに入れて持ち歩いていましたが、この日に初めて使用しました。
思っていたよりもすぐに泡立ち、気持ち良く手を洗うことが出来ました。
自宅で再現してみました。
(こちらの商品は当店では取扱がないため、お取り寄せにて承ります。)
さっ、得意の「気を取り直して」出発です。
①本社
財をもたらす福神として宇賀神が祀られています。
大きなロウソクから火をもらってロウソクに火をつけ、本社脇のロウソク台に供えます。
お線香にも同様に火をつけ、煙で身を清めます。
本社へ行くと、有り難いことに「二礼二拍手一礼」の札が有りました。
基本の作法ですが、いつもぎこちなくなってしまいます。
二礼二拍手、「(住所と名前を伝えて)無病息災。そして、いつもスマートにお参り出来ますように。」一礼。
つい、欲張りが過ぎました。
②上之水神宮
本社の裏側の階段を上り、高台にあります。
湧き出る清水を祭神としていて、鯉も大勢で気持ち良さそうに泳いでいました。
③下之水神宮
水の神が祀られていて、左手には約3メートルの高さから流れる一条の滝。
山の滴れ水を溜めて循環させている人口滝とのこと。
なんとも涼しげな風景と水の音。
④七福神社
七福神を祀っていて、福徳円満・商売繁盛にご利益があるそうです。
ちなみに奉納用の生玉子は各宮にハンドルの付いた工具箱があるのでハンドルのロックを外し、蓋を外して1個入れた後に再び蓋をして、必ずハンドルをロックします。
さもないと蛇ではなく、カラスがやってきて食べてしまうそうです。
⑤奥宮
福徳や財宝を授ける女神、弁財天が祀られています。
本社奥の洞窟内にある奥宮を参拝し、ザルにお金を入れて柄杓で3杯ほど銭洗水をかけてお金を清めます。
娘には小銭を担当してもらうべく財布からザルに移して渡すと、水底に落ちている小銭を見ながら「洗った後は、下に落とすの?」と。
「むむ、銭洗で銭失いになるのは嫌だなぁ。トレヴィの泉でさえ洗ってから投げたりしなかったなぁ。」とブツブツ思い出しながら、「落とさないよ、落とさない。あ、落としてってことじゃないからね。」と先程の玉子の件もあるので写真を撮るのは諦めて、動揺しながらも必死に娘とザルを見守りました。
お札の場合は端の方を濡らすだけで良いそうです。
洗ったお金はタオルで良く拭いて財布に戻してから早速、ミニ交通安全御守りを色違いで2つ購入しました。
御守りに火打石をカッカッと切り火を切っていただいてから授かりました。火花が散る光景に母子共に感激しました。
その後、先に通った時に気になっていた水みくじを引きました。
本社の後ろ側、上之水神宮へ通じる階段の手前にある龍神へ。
龍神が見守る水面に水みくじを浸すと結果が浮き出てきました。
なんとまぁ、大吉でした。良かったね。
小学3、4年生になったら水みくじの漢字も自分で読むことが出来そうです。
写真を撮っていたら「お母さん、龍に頭食べられてるよ。」と言われました。
あら、ほんと。近いですね、失礼致しました。
日頃の支払いが専らキャッシュレスとなっていたので、参拝に備えて前日に現金を用意しました。
久しぶりに硬貨や紙幣と向き合えて良い体験になりました。
洗ったお金は有意義に使うと良いということで、この日は財布の紐が緩かった私。
(いつから目をつけていたのか)売店でキラキラの金色のボールペンを買ってもらえた娘は、ご機嫌でした。
有意義にお金を使えて、有意義な一日を過ごすことが出来ました。
今回は北鎌倉駅から葛原岡ハイキングコースを経由して向かいました。
鎌倉駅東口にある当店からですと徒歩30分ほどです。
鎌倉五名水の一つとして数えられる湧水、銭洗水。
(他に朝夷奈切通にある梶原太刀洗水、建長寺門前にあったとされる金龍水、名越切通に通じる道の途中にある日蓮乞水、建長寺境内にあったとされる不老水。
文献によっては不老水と浄智寺門前にある甘露水が入れ替わっているものがあります。)
銭洗弁財天 宇賀福神社
鎌倉市佐助2丁目25-16
拝観時間
8時〜16時半
年中無休
祭礼
元旦 歳旦祭
4月初巳日 中祭
9月白露巳日 大祭
お盆ということで、最後にお墓参りの思い出を一つ。
高校生の時に立ち寄ったお寺の境内に、授業で度々登場していた学者の方が眠るお墓があるとガイドブックに載っていました。
「せっかく来たからには、ご挨拶を。」と思ったのですが、お墓の位置までは分からず、もうここから拝もうかと門のところで怪しく立ちすくんでいると、お墓参りを終えたであろうご夫婦が「こんにちは。どなたかのお墓参りですか?」と声を掛けてくださりました。
私が学者の方のお名前を伝えると「あ、〇〇さんならあちらにいらっしゃいますよ!」と。
無事に手を合わせ、ご挨拶をすることが出来ました。
あの時、お墓の場所を聞いたのに学者の方が生きているように教えてくださったご夫婦が素敵で、とても印象に残っています。
あの頃に出会った多くの方々が今も元気でおられますように。
早速、先程のボールペンで何やら書いていたので覗いてみると
水みくじによると「願い事 あんがいやすく叶う」との事です。
お願い事が七夕の時の「会いたい」から「行きたい」に変化していたので、行く事が出来る様になったら何がしたいのかを今の内に親子で具体的に考えておこうと思います。
月曜日のおたより ウジ
巳年のササさんのアレンジレシピが冊子に掲載されました。11ページ右下の「5種類野菜のミネストローネでつくる炊き込みごはん」です。
こちらからもご覧いただけますが、冊子をご希望の方はMUJI passportアプリのクーポンをレジにてご提示くださいませ。数量限定の為、なくなり次第終了となります。