こんにちは、イデーショップ六本木店です。
すっかり夜が長くなりましたね。
初秋の頃より私たちを魅了していた金木犀の香りも、そろそろ幕引き。
北風が音を立て始めた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
秋は、夕暮れ。
かつて清少納言が枕草子で歌った一節です。
ガタガタと揺られながら、ぼうと車窓向こうの街並みを眺める帰りの電車。
立ち並ぶビルの隙間から、眼を射るような夕陽がこちらを覗いています。
ふと目に入ったのは、東京には珍しい赤トンボ。おわれてみたのは、いつの日か・・・。
思わず頭に浮かんだメロディーと一緒に、郷愁の虫は風を切ってビル街へ吸い込まれていきました。
故郷の山々は、そろそろススキに覆われて、その輪郭をぼんやりと柔らかくしている頃でしょう。皆様の故郷は、今頃何色に染まっているのでしょうか。
さて、今イデーショップ六本木店では、一つの対話がなされています。
A”What can we see on earth?”
「何が見える?」
B”You might find blacks and whites…and reds.
「たくさんの黒と白・・・そして赤も。」
この秋、このように会話するのは、
2021年にデビューしたユニセックスブラント『quitan』。
イデーショップ六本木店では、10月31日までPOPUPを開催中です。
デザイナーである宮田・ヴィクトリア・紗枝は、アメリカ・シアトル産まれ。
多国籍な環境で遊牧民のように転々と暮らしの場を変えつつ、のびのびと育った彼女。
そんな彼女が手掛ける『quitan』は、まさに個性のるつぼのような自由なウェア。
今回は、六本木スタッフが特におすすめするアイテムをご紹介致します。
こちらは、ころんと可愛い限定のテトラポーチ。
各色15点限定となっております。(¥13,200)
やわらかな生地から丁寧に作られており、ピラミッドさながらの印象的な三角ポーチ。
デザイン性だけでなく、収納力も備わっているのが嬉しいポイント。
ちょっとしたお出掛けのお供に持ち出せば、思わずるんるんと振り回したくなる可愛さですね。
次にこちら、目にも鮮やか、秋の夕陽にも負けない赤。
ロングスリーブシャツ(¥28,600)です。
コットンを硬く撚ることにより叶う、もこもことした独特の立体感。
この質感を実現するために、膨大な試行錯誤、時間、人と人とのやり取りが費やされたとのこと。
ボタンも木で出来ており、細部にまで拘られたこちらの一着。
身にまとって街へ足を運べば、たちまち今日の主役になること間違いなしですね。
最後にこちら、Vネックニット(¥66,000)。
表生地は、無染色ウール100%で出来ている、耳にするだけで暖かくなるような一着。
背中に走る粋なラインは、ブータンの手織りの帯。
どこか気高さも感じられるこちらの一着、同素材のボトムス(¥58,300)とセットアップでも着て頂けます。
ファストファッションの波に飲まれた現代社会。
外を歩けばどこもかしこも、似たような形、色の洋服ばかり…。
流行の波に溺れ、元来自分が、何を好きだったかも忘れてしまいそうです。
『quitan』はそんな現代に平手打ちをするかのような、自由な世界観あふれる「拘り」のブランド。
幾つもの対話を重ねイメージを交換し、さながら「往復書簡」のように、
人の手作業と機械工程を行き来したこれらのアイテム。
身にまとえば、たちまち貴方を未知の世界へ連れて行ってくれることでしょう。
異国を旅するかのような胸のときめきを、どうぞこの機会に六本木店で体感して下さい。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
これから一層肌寒い日が訪れます。
どうぞ皆様身の回りをあたたかくして、ご自愛くださいませ。
イデーショップ六本木店