クリエイターやつくり手など、年齢・職種を超えたメンバーが、愛着を持って使ってきたものを、その思いとともにサイレントオークションの形式で次に繋ぎます。こちらのおたよりでは、サイレントオークション出品物を一週間ごとにご紹介していきます
*IDÉE TOKYO併設のギャラリーにて、出品アイテムをご覧いただけます。
*サイレントオークションについて
入札形式のみのオークションです。競りは行わず、入札された方の中で最高額をつけた方が落札者となり、その落札者の方のみに落札のご連絡をさせていただきます。詳しい入札方法は「ご利用ガイド」をご覧ください。
●デザイナー 皆川明氏
「ジオ・ポンティのワゴン」
〇出品物について
“7.8年前日本のインテリアショップで見つけました。ジオ・ポンティは私の敬愛する芸術家です。このワゴンを見た時にワゴンという機能とジオ・ポンティの持つ独特な曲線、材質へはのこだわりに惹かれました。”
〇出品者について
1967年生まれ。1995年に「minä perhonen」 の前身である「minä」を設立。ハンドドローイングを主とする手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っている。デンマークKvadrat、スウェーデンKLIPPANなどのテキスタイルブランド、イタリアの陶磁器ブランドGINORI 1735へのデザイン提供、新聞・雑誌の挿画なども手掛ける。
●ランドスケーププロダクツ ファウンダー / プロデューサー 中原慎一郎氏
「黒田泰蔵 器」
〇出品物について
“12年ほど前に旅先の北海道の旭川の民芸店で購入したものです。おそらくその店での展示会の後に残っていたものです。一度会ってみたい作家さんではありましたが、最近お亡くなりになられました。僕よりも縁のある方へお譲りしたいと思います。美しい存在感ある器です。”
〇出品者について
1971年、鹿児島県生まれ。オリジナル家具等を扱う「Playmountain」、カフェ「Tas Yard」、コーヒースタンド「BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK」、ギャラリースペース「CURATOR’S CUBE」、ヴェトナム麺食堂「Pho 321 Noodle bar」を展開。また住宅/店舗のデザイン業務、イベントプロデュースやブランドディレクションを手がける。2017年2月、サンフランシスコに「Playmountain EAST」をオープン。
●料理家 冷水希三子
「器」
〇出品物について
“いつも海外良好では持ちきれないほどの食材やその土地の器などを買って帰ります。この器はチェンマイに旅行した時に美術館クラスの骨董が取り揃えられている骨董屋さんにチェンマイ通の方に連れて行っていただいた時に買ったものです。
15世紀前後に開かれたカロン窯でタイ北方王朝の代表的な窯だったらしいです。大昔から今までに日本にやってきて我が家にあるなんて!!素朴でおおらかな鉄絵模様も素敵な枯れ具合です。好きで手放したくはないのですが、この昔ながらのおおらかさを誰かのお家でも楽しんでいただけたらと思います。”
〇出品者について
雑誌や広告などで料理のレシピやスタイリング。著書も数冊。ホテルなどの朝食のディレクションも行う。
●インテリアスタイリスト 窪川勝哉氏
「ぬりっくまブルーミング」
〇出品物について
“数年前からリサイクルショップの隅などで埃をかぶったクマをサルベージし、ペイントして楽しんでいるのですが、ペイントした中で2個だけ(今のところ)フラワーベースにもしちゃえと、更なるアレンジを加えたものになります。
初期に勢いで作ったものなので、2列目の試験管同士がやや干渉したり、1列目と2列目の穴のところにやや欠け(リペア済み)がありますが、そこはアジととらえていただけたらと思います。このままでも良いですし、試験管をベースがわりに生花を楽しんでいただいても良いかと思います。”
〇出品者について
インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。テレビ番組などのインテリアコーナーや、広告、カタログ、雑誌等のインテリアスタイリングを手掛ける。2011年、ふらっと渡英。1年半の英国滞在を終え、再び拠点をロンドンから東京に移し活躍中。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。
●Roundabout / OUTBOUND 店主 小林和人氏
「収集と陳列」
〇出品物について
“メルボルンの蚤の市で手に入れた木型や定規、三角フラスコ、ブラシ、そして東欧の軍放出品の試験管の入った紙箱やポケットライト、等々…。
かつてのラウンダバウトを象徴する要素ともいえるこれらの品々は全て、もともとは何らかの「機能」を供するために生み出された存在である。
もはや道具としての役割を終え、標本のように静かに箱の中に納められているだけであるにも関わらず、そのかたちや肌合いに惹きつけられ、ときに此処ではない場所に心が飛ばされるのは何故だろう。
それはおそらく、物には情緒的な反応をもたらす触媒のような性質が備わっているからではないだろうか、と私は考える。
この名前のない働きを「作用」と呼び、微かな響きに耳を澄ますための収集と陳列の箱を揃えた”
〇出品者について
小林和人(こばやし かずと)
1999年、吉祥寺の古いキャバレー跡地のビルを改装し、国内外の道具を取り扱う店 Roundabout(ラウンダバウト)を始める。2008年には、物がもたらす作用に着目する場所 OUTBOUND(アウトバウンド)を開始。2016年には建物の取り壊しに伴い、Roundaboutを代々木上原に移転。延べ20年以上に渡り、様々な物品を選び、集め、空間に配し続けている。
instagram @kazutokobayashi
●information 店主 山城真之氏
「舩木道忠 水滴」
〇出品物について
“故郷・島根の工芸品を扱うお店で出会いました。舩木道忠の水滴です。舩木家は江戸時代後期から続く布志名焼の名家の窯元。四代目 舩木道忠(1900-1963)は日本美術学校絵画科で洋画を学んだ後、柳宗悦、濱田庄司、バーナード・リーチといった人々との交流を通じ民藝に関心を寄せながらも自己の作品・陶芸作家として独自の作風を模索しました。この水滴、チャーミングなフォルムでありながらも、どこか上品さも漂う不思議な魅力があって、眺めていて飽きません。コロナで大変な時期は続きますが、日常に取り入れて、少しでも楽しい気持ちになってもらえたら嬉しいです。”
〇出品者について
「控えめでプレーンな服とオブジェ」Information(インフォメーション)。扱うアイテムは衣服を中心に国内外の器や本、ヴィンテージ、その他プロダクトなどです。どれもplainなアイテムですが、控えめなデザインの中にもオリジナリティを感じさせるものを集めています。
instagram @information.jp
●デザイナー 玉井健太郎
「北欧の滑車」
〇出品物について
“スコットランドの滑車。滑車というシンプルな道具でありながら造形的な部分と簡易的な作りが同居している道具誰がどのように使用していたか?想像力を掻き立てるミニマルな美しい道具だと思います。オブジェとしても、新しい道具としも使えるので自由に楽しんで頂きたいです。”
〇出品者について
セントラルマーティンズ美術学校 メンズウェア学科卒業。
ロンドンにてマーガレット・ハウエル UKのアシスタントデザイナーを経て帰国
2007年4月 株式会社リトゥンアフターワーズを設立
2008年9月 東京コレクション初参加
2009年4月 ASEEDONCLOUDを設立
次回はこちらの7名の方の出品物をご紹介いたします。どうぞお楽しみに。
アーティスト 花井祐介氏
アーティスト 山口一郎氏
スティーブン・アラン ディレクター 伊東正彦氏
デザイナー 藤城成貴氏
organ店主 武末充敏氏
日本郷土玩具館 大賀紀美子氏
LTshop店主 松田沙織氏
IDÉE TOKYO