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【IDÉE TOKYO】アーティスト中村大介 個展 作品のご紹介

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イベント・地域情報/イベント

2021/09/25

9月8日(水)からスタートした今展では、これまで木と鉄を素材として制作してきた中村さんが新しい形で表現した作品をご覧いただけます。

これまで山に棲む神々「山びこ」を制作してきた中村さん。鉄と木材という異素材同士が調和して作品となっているのは、長くこれらの素材と向き合ってきた中村さんならではのものでしょう。こうした中村さんの作品がお部屋のインテリアに加わると、空間のなかに馴染んで心地よい空気感を作りだしてくれます。
 
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北欧ヴィンテージとイデー家具の相性はとても良いのですが、独特の質感と雰囲気のある中村さんのオブジェもすっと馴染んでいきます。こちらでは神体山をご紹介いたします。
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●神体山(IDÉE ONLINE Shop)
*SOLD
神体山(しんたいさん)とは、“神が宿る”とされる山岳信仰の対象となる山を言います。日本であれば富士山が代表的ですね。日本のみならずアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロやエベレスト(チョモランマ)に代表されるように、海外でも山々は信仰の対象となってきました。

ふさふさとした苔が生えた古木のような色合いをしているこちらの作品は、険しく切り立った山容でありながらも頂上には愛らしい小鳥がとまっており、厳しさだけではなく穏やかさや優しさ、雄大さを山や自然がもっていることを思い出させてくれるかのようです。
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自然とアートがお好きな方のお部屋にも、中村さんの作品は馴染んでいきます。イデー家具の中でもゆったりとした作りが魅力であるディモンシュソファが置かれているナチュラルトーンのお部屋にいるのは、「カンニャボ」という作品です。
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●カンニャボ(IDÉE ONLINE Shop)
キセルガイの別名であるカンニャボはカタツムリの仲間です。木の幹や落ち葉の下、岩陰などに棲んでおり、落ち葉や朽木、樹皮といった植物や菌類を食べて生活しています。

大きさが5cm程度しかない非常に小さな貝ですが、その寿命は長く、個体によっては数十年生きるものもいるとか。福島県郡山地方では肝臓の薬とされ、九州地方では道中安全のお守りとしても信仰されてきました。

鉄で作られている安定感ある土台から生えている枯れ枝を、身体と同じくらい大きな殻を背負って登っていく、中村さんの手で作られたカンニャボ。ぐんと伸ばした触覚の先にある小さな目でどんな景色を見ているのでしょうか。つい触ってみたくなる、すべすべさらさらとした魅力的な質感をもった作品です。
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珪化木のスツールや北欧ヴィンテージの家具でつくられるブラウンを基調とした空間。きたる冬に向けて暖かく落ち着きのあるお部屋に仕上がっています。
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●神鹿 | シンロク(IDÉE ONLINE Shop)
奈良では鹿が日本神話において神の使いとして扱いを受けていることは、多くの方々がご存知かと思います。ほかにもギリシャ神話では狩猟の女神・アルテミスのシンボルとされています。険しい道でも悠々と駆け上っていく逞しくしなやかな身体、黒曜石のように輝く目、一年かけて成長しては抜け落ちる立派な角など、美しい生き物である鹿が神聖化されるのはうなずけることでしょう。

作品の神鹿の頭・脚・尾は鉄で、胴体は木材で作られています。金属とは思えぬほど繊細で艶やかな質感は独特の雰囲気をもっており、遠い異国で願い込めて作られた品物とも感じられるかのようです。

広々とした座面とシートの高さが38cmと低めの作りであるディヴァンコソファは、くつろげるサイズ感でありながらも空間に広がりを持たせてくれます。
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●木神 聡 | ソウ(IDÉE ONLINE Shop)
今展で中村さんが発表された木神シリーズ。実際には目に見えない神々を、中村さんが想像のもとで作り上げた作品たちです。大地の奥底のマグマから生まれた木神は脚から形づくられ、次第に木へと成長して、人を模してお面をつけていくようになります。

このために台座、脚、お面は鉄で、胴体と腕は木で作られています。こうした神々は大地から生まれて山野に棲んでおり、その存在を感じる者に畏怖と畏敬の念を抱かせる存在です。


鉄と木という異素材同士を組み合わせて作られた作品らはどことなく愛嬌のある顔立ちをしていたり、ハッと目を見張るほど美しさがあったり、光の当たり具合によって質感が変化して見えたり。

幾度も観ることで気がつける面白さだけでなく、インテリアのなかに馴染むのにふと気がつくとその存在感に目を奪われる魅力があります。

中村大介さんの展示は10月12日(火)までJR東京駅地下1階にあるイデー東京に併設のIDÉE GALLERYにて開催中です。お越しの際にはグランスタ地下北口改札を目指してお越しくださいませ。
お店への行き方(クリックすると地図アプリが開きます)


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