新年明けましておめでとうございます。
皆さまには、健やかに新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
IDÉE TOKYOは「生活の探求、美意識のある暮らし」をテーマに、皆さまの普段の生活がより愉しくなるようなデザインプロダクト、民藝品、食品などを販売しております。どのお品物も、もの自体が持つ魅力だけでなく作り手の背景や信念に共感したものばかり。
お店に陳列された姿だけでは知ることができない数々の魅力を皆さまにも是非お伝えしたいとの想いからMUJI passport内「おたより」にて情報発信を行っております。
さて、当店では先日より日本酒の販売が始まりました。2020年8月の店舗オープン以来私たちのテーマに共感頂けるようなブランドを探し続け、ようやく巡り合えたのが「つるかめ農園」です。このファームでは無農薬、無肥料によるお米の栽培を行っており、自然環境に配慮した活動が注目されています。
千葉県いすみ市に位置するつるかめ農園は2013年に鶴渕真一さん、修子さん夫妻によって開園されました。南房総のうららかなこの地域は、江戸時代には収穫された米が都への献上米として扱われていたほど県有数の米の名産地です。
ミネラルが豊富な粘土質の土壌で育った米は強い甘みと粘りがあります。鶴渕さんはそんな肥沃な大地を利用し、自宅近くにある8反の田んぼで自然環境に配慮した持続可能な農業に挑戦しています。
「虫だって、生き物だって田んぼの中で生きている。人間は自然界の一部」
自然が好きな鶴渕さんは、開園当初から米の自然栽培を目指しています。
自然栽培とは家畜の糞尿や堆肥など動植物質由来の有機肥料を使う有機栽培とも違い、より自然の力だけで植物を育てる方法です。いすみ市の土壌は元々お米の栽培に適した肥沃な土壌ですが、それでも無肥料で育てるには工夫が必要でした。苗づくりでは苗箱に蒔く種の数をしぼり、根と茎の太い苗が育つようにします。苗ごとの間隔を開けることで田んぼの風通しが良くなり、その上稲が太陽の光をいっぱいに浴びることができるようになるため、稲穂がのびのび育ちたくさんの実をつけます。また、丈夫な稲はまわりの虫たちにも食われない強さを持ちます。
こうした自然農の育て方によって無農薬、無肥料での栽培を成功させてきました。
つるかめ農園では、こうして作り上げた自然栽培のお米はもちろん、それらを原料とした日本酒やみりんといった加工品の製造販売も行っています。
○純米アフス つるかめ 源(みなもと)
500ml
¥3,024
無農薬、無肥料による自然栽培でつくられたお米を原料とする自然酒です。
原料であるお米「亀の尾」はコシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれなど、現在流通しているほとんどのお米の先祖に当たる品種です。農園で丁寧に育てられたこのお米を90%以上使用して作られたお酒は米本来の味わい深さを有します。
醸造はいすみ市にある酒蔵、木戸泉酒造で行われており、名称の「アフス」とはこの酒蔵の特徴でもある一段仕込み多酸酒のこと。つるかめ農園の亀の尾と相性抜群の製法です。
味わいは白ワインを感じさせるような飲み口で後味はしっかりとお米の味わいが残ります。
「高温山廃一段仕込み」という唯一無二の製法で醸された酒は乳酸発酵の力で爽やかな酸味とフルーティーな甘みを生み出しており、普段日本酒を飲まれない方にも試していただきたい一品です。また、ワインのように長期熟成させ、古酒として召し上がるのもおすすめです。
フランスで開催された日本酒コンクール「Kura Master」で2021年度の金賞を受賞しました。現地のトップソムリエたちにもその味が認められています。
○本みりん
500ml
¥3,024
日本酒と同じく自然栽培された米で作られた本みりんです。
通常、みりんはもち米から作られますが、つるかめ農園ではうるち米を使用しています。本来、うるち米ではみりんにするには十分な甘さが感じられないと言われてきましたが、味醂の老舗メーカー・九重味醂(ここのえみりん)の特許技術により、しっかりと濃厚な甘さを感じられるみりんが完成しました。
原料は米、米こうじ、米焼酎のみを使用しており、砂糖を使わずに引き出された自然の甘さは、和食に限らずさまざまな料理に合います。
みりんはその昔、女性や庶民でも飲むことのできる「高級な甘いお酒」として親しまれていたと言われています。つるかめ農園の本みりんも小さなおちょこでついつい飲みたくなるような、トロっとした甘みとブランデーのような香りでお楽しみいただけます。
現在では6種類の銘柄を栽培しているというつるかめ農園。無農薬、無肥料による自然栽培は通常の栽培方法に比べて稲の成長速度が遅く収穫できる量も少ないため、実際に作り続けていくには大変な時間と手間がかかるそうです。それでも挑戦し続けるのは「自然も私たちも、本来あるがままで豊かなんだ」という強い信念があるからと鶴渕さんは言います。
そうしたお米づくりの可能性を追い求める傍ら、農業体験や就農サポートといった、お米や田んぼを中心としたコミュニティの運営やファームの経営も行なっています。衰退していく産業を再び盛り上げるためお米づくりの魅力を発信したり人びとの新たな出会いの場を提供しているのです。
そんな鶴渕さんの願いに応えるかのように、つるかめ農園には地域の住民だけでなく県内外から多くの人が訪れており、さまざまな活動を通じて持続可能な暮らしの在り方をより広域なコミュニティで共に実現しているのです。
小さな田んぼで試行錯誤を重ね、苦労の末誕生した自然栽培米とその日本酒たち。今、世界に認められたその味と日本の玄関口・東京で出会うことができます。
美味しいお酒を通じてお米づくりの魅力に触れると共に、つるかめ農園のコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか。
つるかめ農園の詳しい活動は公式サイトからご覧いただけます。
○
つるかめ農園公式ホームページ
○
公式インスタグラム
<年末年始の営業時間>
1/1(土) 10:00 - 20:00
1/2(日) 10:00 - 20:00
1/3(月) 10:00 - 20:00
1/4(火)以降は通常営業(10:00-21:00)となります。
<通販での購入方法>
インスタグラムDMまたはお電話にて承ります。
instagram @ideetokyo
TEL 03-5224-8861
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お問い合わせをいただいた際に、お客様へご入金先をお伝えいたします。
③ご入金の確認が取れ次第、ご希望の宛先までお送りいたします。
<お店への行き方>
○場所
東京都千代田区丸の内1-9-1
JR東日本東京駅改札内
グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア 48番
①丸の内地下中央口から
改札入場後、銀の鈴待ち合わせ場所方面に直進。左手のはせがわ酒店を越えたら左折して直進。ピエール・エルメ隣。
②グランスタ地下北口から
八重洲・丸の内連結通路途中のグランスタ地下北口から入場し直進。右手のガトーフェスタ・ハラダをこえて左手。