ゆめモール柳川

【ゆめモール柳川】つながる便#3|柳川市

外観

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2024/12/01

こんにちは、ゆめモール柳川です。
いつもおたよりを見ていただきありがとうございます。
今回のつながる便では、喫茶店【Classic 珈琲ゴンシャン】をご紹介します。
 
観光客も多い西鉄柳川駅の近くにある、Classic 珈琲ゴンシャンは、
開業から約50年が経つ、クラシカルな純喫茶店です。
その年月の深さを感じられるような佇まいと、美しいステンドグラスが目に飛び込んできます。
ゴンシャンは、柳川弁で“お嬢さん”という意味だそう。
優雅な雰囲気漂う店内にさっそくお邪魔させていただきました。
 
ステンドガラス

店内には、こだわりを感じるアンティーク調の家具があり、心落ち着くクラシック音楽が流れています。
カウンター席に座ると、色鮮やかなステンドグラスが目に入ってきます。
サイフォンの「ゴォゴォ」という響きとコーヒー豆の香りが広がる空間と、
紳士なマスターが優しく出迎えてくれました。
 
Classic 珈琲ゴンシャンは、1973年創業の歴史ある喫茶店です。
もともと、前マスターが珈琲廊ゴンシャンを経営されておりましたが、
昨年、2023年3月から現在のマスターである児島さんが引継ぎ、
【Classic 珈琲ゴンシャン】として再オープンしました。

その当時、インターネットで珈琲廊ゴンシャンの事業継承者公募のプロジェクトを発見し、
応募をされたそうです。応募者数は50人にも及ぶ中、児島さんが選ばれました。
 
児島さん自身は、料理人を長くやられていたそうです。
「日本料理屋や調理学校の先生など、食に関わる仕事をするなかで、自分のお店を持ちたいと
考え始めた頃にちょうどこのプロジェクトを知り、挑戦しました。」
とお話ししてくださいました。
 
コーヒーに関しては初めての経験だったという児島さん。
しかし、バリスタも料理人も“調理”の基本は同じ。
前マスターにコーヒー豆の焙煎を教えてもらい、独学でサイフォン式コーヒーの淹れ方を習得。
料理人として培った経験やスキルを活かしつつ、昔から続くお店を守り続けています。
 
被写体

貴重なお話を聞かせてもらいながら、コーヒーをいただいてみました。
まず出てきたのが、このかわいらしい木箱です。
中を開けるとメニューが入っており、美味しそうなケーキや、
季節のコーヒーなど、気になるものばかり。
 
木

今回は、フロートコーヒーとカプチーノを注文。
 フロートコーヒーは、甘く濃厚なバニラアイスとほろ苦いコーヒーの相性が抜群で、
アイスが溶ければ溶けるほど美味しさが引き立つ一品でした。

 カプチーノは、生クリームの風味に負けない苦みの効いたストロングコーヒーの上に
ふわふわのクリームがのっています。そこにオレンジの皮とシナモンを一振り。
コーヒーの深い味わいとオレンジシナモンの香りがたまらない一杯です。
 
カプチーノ単体

他にも一番人気のクラシカルプリンや、児島さんおすすめのストロングコーヒー、
パフェなど美味しそうなメニューがたくさんあり、次回訪れるときの楽しみになりました。
 
児島さんにコーヒーのこだわりについて聞いてみました。
 
サイフォン

コーヒーには、佐賀県みやき町の新鮮な水を使用しており、
コーヒーを入れる際には品質のいい水が欠かせないとのこと。
また、自家焙煎をすることで、香りの出し方や苦みなどを調整し、
独自のテイストを作っているそうです。

さらに、今ではなかなか見ることが少ないサイフォン式で淹れるのが、お店一番の特徴です。
サイフォン式コーヒーは気圧の変化を利用して、コーヒーを抽出する仕組みで、
ドリップ式のコーヒーと比べ、非常に高い温度で提供が可能になります。
ペーパーフィルターではなく専用の布フィルターを用いてろ過するため、
コーヒーオイルが抽出され易く、まろやかな口当たりになるそうです。
 
お店では、焙煎したコーヒー豆も販売しています。
ご自宅で豆を挽くのが難しい方にも、豆を挽いてくれるサービスもあるため、
気軽に定番コーヒーや季節限定のものなどさまざまなコーヒーを楽しむことができます。
 
美味しいコーヒーを頂きながら、素敵な店内を見回してみると、
そこには大きなハープが置かれていました。
詳しく話を聞いてみると、児島さんの奥様がハープ奏者で、ハープ教室の先生もされているそうです。
ここ、Classic 珈琲ゴンシャンでは毎週木曜日に教室を開いており、コンサートやイベントに
お呼ばれされることも。
店内でもコンサートを開いたりすることもあるみたいなので、
生でハープの音色を聞いてみたいですね。
 
ハープ

足を運んでくれるお客様は、常連さんや観光客の方が多いそうです。
そんな中、最近ご来店されたお客様で、昔学生の頃に通っていたという方がいらしたそうです。
その方にとっての思い出の場所であり、こうしてそのままの形で残っている
Classic 珈琲ゴンシャンは、歴史と思い出の詰まった
他では味わえないような素敵な喫茶店です。

そんな場所を児島さんが引継ぎ、今も尚この場所を守り続けている姿に心打たれました。
これから先も受け継がれ、柳川に住まう人々の思い出と憩いの場になり続けてほしいです。
 
外観3

無印良品ゆめモール柳川

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