こんにちは。無印良品オークビレッジかみすです。
今回より、神栖で活躍する人のインタビューをご紹介していきます。
記念すべき第一回目は、
農業生産法人 株式会社 agri new winds
代表取締役 飯田 等さんにお話をお伺いしました。
株式会社 agri new winds さんは WINDS BASE を活動拠点とし、農産物の生産、販売にとどまらず
未来型農業を目指した新たなビジネス連携、加工品の生産、各地での販売 新規の就農者の育成、
ハンデを背負った方との農福連携といった様々な事業を行っており ます。
今回は活動の背景やきっかけ等を中心にお話をおうかがいしました。
「ピーマンの大産地である神栖、なかなか知られていない現実」
農業者の7代目である飯田さんは神栖生まれ神栖育ち。
元々は11年ほど東京で飲食業に従事しておりました。
その後、神栖で農業者として働き始めた際
茨城県内でも随一の生産量である神栖市のピーマンがあまり世に知れ渡っていないこと
もっと有名になってもいいのではないかという最初の思いがありました。
まずは、農業が永続できるように、農業システムの構築と
神栖市のピーマンを初めとしたおいしいものを地域の人、全国の人に
地域活性の為に知ってもらうことが必要だと感じたとのことです。
「農業の未来を担っていく人材の育成」
農業における最大の恐怖は天災です。 20年前、神栖でも台風21号の影響により、潮来では鉄塔が折れ、風速 50m 近くの風が 吹き、各地で大きな被害を及ぼしました。
飯田さんの栽培してきた野菜のハウスも全壊。
次の日に収穫しようとしていたピーマンがすべてダメになってしまったとのことでした。
ここからが再スタートとなり 、5 年ほどかけてハウスを立て直し
雇用も増やしていく中で 事業は安定していきながらも、働く人は短期で働く外国人労働者や研修生が大半でした。
また、ピーマンは 1 年に一回しか作れません。11人が 20 年やっても 20 回しか作れないと いうことです。
今後の農業のためにも一人一人が知恵をつけノウハウを培い
従事できるよう就農者を増やしていくことが農業の未来には必要だと飯田さんは感じまし た。
「農の拠点の誕生」
台風の脅威の後もまたもや壁が立ちはだかりました。東日本大震災です。
私たちの生活が大きく一変したと同時に
ピーマン、茨城県内の農作物が全て放射能の影響で売れなくなってしまいました。
多大な損害が大きい中、農業者の方々で今後どのようにして立てなおしていくか話し合い
会社にして、雇用を増やして、神栖の地域を発展させていくべきではないか。
それをきっかけに agri new winds が立ち上がり、
一つ一つの農や社会に対する思いを実現化するために WINDSBASE が拠点として誕生しました。
日本全国各地の良いものを探し、いろんなものを集め、販売する。
また、販売だけではなく、ピーマンの選果場としての機能も持たせ
日本全国各地へピーマンを初めとした神栖の特産を届ける拠点ともなっています。
そして、就農者支援のみではなく、食にかかわる方々の農業体験や
小学生を対象とした収穫体験等も行い、食農教育も実施しております。
最後にこちらは、WINS BASEの主要商品であるオランダ生まれのフルーツパプリカ、スイートカクテルペッパーです。
ピーマンのノウハウを活かして栽培に成功したミニパプリカです。
名前の通り、フルーツのように甘く、食べやすいお野菜です。
また見た目もとてもかわいいです。
私もおうちへお持ち帰りし、ピーマンと一緒に一旦 眺めつつ、生のまま、おいしくいただきました。
取材をさせていただく中で、
農業だけではなく、地域のこと社会のこと 幅広く取り組まれている飯田さんのお話をお伺いし
まずは身の回りのことのみならず、地域の為、神栖の為に
無印良品として役に立つには何ができるか。少しずつでも考えていこうと感じました。
そして、WINS BASE さんは10月29日、30日に無印良品にてオープン記念のイベント にて出店してくださいます。
ぜひ皆さんお越しくださいませ。
無印良品 オークビレッジかみす