先日、私たちは大阪府泉佐野市の三浦農園へとやってきました。
今回訪れた目的は、なにわの伝統野菜のひとつである『泉州黄玉葱(せんしゅうきたまねぎ)』の収穫。
『泉州黄玉葱』は、野菜売場でよく見る玉葱と比べて、扁平な形をしています。みずみずしく甘みが強いのが特長で、加熱することでさらに甘みが増すのだそう。
三浦農園ではこの『泉州黄玉葱』を未来につなぐ活動をされていて、“より多くの方に知ってもらう、食べてもらう、楽しんでもらう”をテーマに、オーナー制度の取り組みをされています。
希望する区画分だけ畑のオーナーになれるオーナー制度。『泉州黄玉葱』の苗の植え付けと収穫に参加することができ、収穫した分はすべて持ち帰ることができます。
生産者の皆さんといっしょに農業ができて自分の畑を持てる、夢のような制度。多くの人に『泉州黄玉葱』を届けたいという想いに私たちは賛同し、2020年からオーナー制度に参加しています。
「今年もたくさん採れるかな」と期待に胸を弾ませ、畑へとやってきました。収穫前の玉葱の葉先には可愛らしい葱坊主もちらほら。
試しに中を割ってみると、まるでシロツメクサのよう。中には小さな種がたくさん入っていました。一つまみ食べてみると、玉葱ならではの香ばしい香りと程よい辛みが味わえました。そんな産地ならではの体験も楽しみつつ、立派に育った玉葱を掘り起こしていきます。
「すぽんっと抜けるのが楽しい」「これは大きいなあ」と自然と笑顔がこぼれるスタッフたち。
ころんと可愛らしいものから、とても大きいサイズまで。大小さまざまな形の玉葱が収穫できました。
生産者の深見さんのご厚意で、水なすのハウスにもお邪魔させていただくことに。
毎朝5時から全て手作業で収穫されています。
収穫のあとは大人もこどもも皆揃ってお昼ごはん。
約10kgもの泉州黄玉葱をじっくり煮込んだとろっとろの無水カレーにシャキシャキとした食感が楽しいフォカッチャ。泉州黄玉葱をたっぷり使った特別メニューをいただきます。
「玉葱が甘くておいしい」「青空の下で食べるカレー、最高やね」と皆さん思わず笑顔がこぼれます。
カレーをおいしそうにほおばる皆さんの顔を見ていると、以前のイベントで深見さんがお話ししてくださったことを思い出しました。
「これから先、私たちがつくらないと未来には絶対残らないし、私たちも食べられない、こどもたちは特にですよね。まずは地域のこどもたちから自分たちの暮らす“泉州” の名前がついた野菜があるということを知ってほしい」
古くからずっとずっと大切に受け継がれてきた伝統野菜。今度は私たちが未来へと繋ぐ番です。
これから何十年、何百年先まで泉州黄玉葱がたくさんの方に知ってもらい、未来へつながっていきますように、三浦農園さんの想いを私たちはこれからも応援していきます。
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