2020年6月4日、その日は私 販促担当・西田の仕事が休みの日。『さかな屋のはなし』の取材をするたびに魚たちの習性について教えてもらい、だんだんと魚たちが好きになってきました。
そこで鮮魚売場担当者に同行してもらい、はじめての魚釣りに挑戦してきました。
釣り場に選んだのは和歌山県日高町にある海岸。太平洋に面した透明度の高い海を目指します。
まずは釣り具屋に寄って、何が釣れているか情報を収集します。その日は“さば”が釣れているとの事。わたしのイメージが上の写真です。おいしい味噌煮にするまで妄想は膨らみます。
同行してくれた鮮魚売場担当者は、通常は“疑似餌”という虫を真似てつくった偽餌で釣るそうですが、今回は「いろんな魚を間近で見たい!」という私の熱い思いから、確実に釣れるようにと冷凍の『あみえび』を購入しました。
現地に到着したのは14時30分。魚たちのご飯タイムにあわせてスタートです。
目が日焼けしないようにとサングラスをかけても、海水がきれいなので目の前に魚たちが泳いでいるのがよく見えます。
来たー!まず疑似餌に食いついたのは“ふぐ”です。
水槽に入れて観察します。
くるくると胸びれを高速で回して浮かびながら、こちらの様子を伺っています。オレンジ色の目がかわいいです。
しばらく釣れないので、しびれを切らして『あみえび』を投入しました。
早速やって来たのは、狙っていた“さば”。想像しているのとは似ても似つかないですが、体の模様はれっきとした『真さば』です。今の季節はまだ子どもで、これから毎日5mmほど体長が大きくなっていくそうです。
釣れる、釣れる…“ビギナーズヒット”といわれるようですが、2時間ほどで『こもんふぐ』『真さば』『真あじ』『ねんぶつだい』『しょうさいふぐ』『いそべら』『がしら』が釣れました。
とっても楽しいし、どの子もかわいい!
お店で並んでいる時とはまったく違い、『真さば』は顔が桜色で、青く光る背中にはくっきりと模様が見えます。
陸封型の『真あじ』は、全身淡い桃色。
どちらも、きらきらとした体は想像を超えた美しい姿です。
横に居た漁師さんに「今夜は唐揚げにすれば?」と声を掛けられましたが、とてもそんな気分にはなれません。
我が家では金魚を飼っているので海水魚を連れて帰る訳にはいきません。別れるのは寂しいですが、元気に大きく育つように願いつつすべて海に放流しました。
短い時間でしたが、日常の生活では見ることが出来ない海の様子を垣間見ていろいろと思うところがありました。
我々は陸地で暮らすので普段は気にも止めませんが、海の中では魚たちが一生懸命に生きているということに気付きました。また、自然がつくりだす美しい姿に感動しました。
しかし、周りを見渡すと海岸に漂着しているごみを見かけ心が痛みました。
『さかな屋のはなし』では、魚たちに近い環境の鮮魚売場担当者と一緒に、海という世界の一部をお伝えできればと考えています。
どうぞ楽しみにしてくださいね。
当面の間、10:00から19:00までの短縮営業とさせていただいております。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
無印良品イオンモール堺北花田 2020.06.09