イオンモール堺北花田

【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17

【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17

食のお便り/入荷情報

2020/07/17

 “土用”とは立夏・立秋・立冬・立春直前の約18日間の期間を示す言葉です。
 昔の暦では日にちを十二支で数えていました。
 ”土用の丑の日”とは、土用の期間に訪れる丑の日のことを指し、2020年は7月21日です。

 今日は、もうすぐ”土用の丑の日”なので“うなぎ”について鮮魚担当・岩永さんに詳しく教えてもらいました。

■にほんうなぎ
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
 「『にほんうなぎ』は主に川や湖などの淡水域で成長し、海で産卵する“降河回遊魚(こうかかいゆうぎょ)”です」
 
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
 「長い間謎だった産卵場所は、地球で1番深い場所である太平洋のマリアナ海域とわかりました。
 ここで卵が孵化し、透明な仔魚(しぎょ)になります。仔魚は太平洋を回遊して、稚魚(ちぎょ)へと変態して東アジア近海へと向かいます。この稚魚は『しらすうなぎ』と呼ばれ、日本のほか台湾・中国・韓国などにも生息しています。
 『しらすうなぎ』は川を遡上すると、腹が黄色の『黄うなぎ』になります」

 「その後、川や湖で5~10年成長すると、からだ全体が銀色の『銀うなぎ』に変わります。これが私たちが食べるおなじみの“うなぎ”です。
 “うなぎ”は数年間、川や湖で過ごした後に産卵場所となる海を目指します」

■おまけの情報
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
 2014年に『にほんうなぎ』は環境省により絶滅危惧種に指定されました。その年から、この季節になると“日本の食文化を支持する・うなぎを積極的に食べる派”と“絶滅危惧種を食べるなんてと思う・うなぎを食べない派”の意見の違いが必ず話題になります。
 今日は、その点について考えてみましょう。
 
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
 魚の個体数減少の要因はいろいろな説があり現状でははっきりしていませんが、いくつもの要因がからんでいると考えられています。可能性としてあげられているものに、海洋環境の変動・生息環境の悪化・過剰な漁獲の3つがあります。
 
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
 世界の人たちが共通の目標として取り組み始めたのが、2015年に国連で採択された経済・社会・環境面で持続可能な開発のための国際目標である“持続可能な開発目標(=SDGs)”です。
 SDGs(エスディージーズ)とは、“Sustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)”の略称です。
 Sustainableとは、sustain(=持続する)とable(=できる)からなる言葉。“持続可能な”や“ずっと続けていける”という意味があります。
 
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
 2030年までに達成を目指す17個の項目があり、14個目の目標として“海の豊かさを守ろう”で、水産資源の保全がうたわれています。
 
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
 地球の環境を壊さず資源を使い過ぎずに、未来の世代も美しい地球で生活を続けていける社会にしたいですね。

 今年の”土用の丑の日”は、少し環境について考えてみてくださいね。
 
【イオンモール堺北花田】“うなぎ”について|さかな屋のはなし#17
無印良品イオンモール堺北花田 2020.07.17