島国の日本に暮らしていると海はとても身近な存在です。
けれども毎日の暮らしの中で食卓に魚や海藻が並んだりと、あまりにもあたりまえに過ごしているので気にも留めずに暮らしています。
今日は今までにいろいろな魚の生態について教えてもらい少し知識がついたので、鮮魚売場を飛び出して海にいる生物の本来の泳いでいる姿が見れる大阪にある水族館のニフレルへ出かけました。
水中の世界を感性で楽しんでくださいね。
■クロウミウマ
“チリモン”を探そう!瀬戸内海編で見つかった“たつのおとしご”の仲間です。
海藻などに尾部をまき付ける習性があるそうですが、流れに身を任せて浮かんでいる姿がなんともユニークです。
■カクレクマノミ
“性転換”する魚の代表。雄から雌へ性転換する雄性先熟です。
集団の中で一番大きいのが雌になり、次に大きいのが雄になってペアになります。他の『カクレクマノミ』たちは雌にも雄にもならず繁殖行動はしません。
■メガネモチノウオ
このこは成魚。とても人懐っこいです。
ナポレオンが着用していた帽子をかぶっているように見えることから『ナポレオンフィッシュ』とも呼ばれます。
鮮魚売場でおなじみの“ベラ科”の特徴である“性転換”をします。
このこは幼魚。名前通りに眼の横の模様が、はっきりとメガネのように見えます。
今はまだ雄でも雌でもありません。水族館で群れでなく一匹で住んでいるので、体長が60㎝前後になると雌へ。その後、雄へと“性転換”します。
■オジサン
鮮魚売場でおなじみ。
長いひげを使って魚や甲殻類を探して食べる生活をしています。
正面から見るとまるで人間の“おじさん”のようであることから付けられた名前です。
こちらは水面下を泳いでいるところです。下あごのひげが泳ぐたびにひらひらと揺れてかわいいです。
こどもが泳いでいる時は、こんなに淡くてきれいな色です。
■ヒラメ
鮮魚売場でおなじみ。
このこたちは成魚。砂の中で暮らしていると、本当にどこに居るのかわかりません。
実は、孵化後の仔魚は浮遊生活。眼も他の魚たちのように、正面から見ると左右対称に付いています。その後、眼の移動が完了する直前に底性生活に移ります。
■シロボシアカモエビ(左)とアカシマシラヒゲエビ(右)
『シロボシアカモエビ』は英名で『ホワイトソックスシュリンプ』と呼ばれ、『アカシマシラヒゲエビ』と同じく名前通りの姿をしています。
このこたちは“クリーナーシュリンプ”と呼ばれ、大型魚についた寄生虫などを食べて暮らしています。
■フリソデエビ
体長が1㎝程になると雄と雌の一夫一妻制となって縄張りを持ち、ペアで餌の“ひとで”を狩りします。
■ヨダレカケ
餌の藻類が岩礁上に生育していることから、水面から出た環境に対応するように進化しました。
魚類だから鰓(えら)はもっていますが、呼吸のほとんどを皮膚呼吸でまかなっています。
■テングハコフグ
天狗のように吻の前端が突出しています。
黄色い体に黒の水玉模様がかわいいです。
■ハリセンボン
外敵に遭遇した時の海水を吸い込んで丸くなる姿を見慣れていますが、ふだんは人懐っこくてこんなにかわいいです。
名前のように針は1000本もなく、300~400本程度です。
とっても広い海の中で、こんなに多様で個性的な小さい仲間たちが一生懸命に生きていると思うと同じ地球の仲間としていとおしくなります。
魅力的な魚たちの世界をもっともっと深く知りたくなりますよね。
鮮魚売場に行くと海や魚を大好きなスタッフがいろいろと教えてくれるので、買物だけでなく会話も楽しんでくださいね。
ニフレルさん、取材にご協力いただきありがとうございました!
無印良品イオンモール堺北花田 2020.08.22