『まぐろ』の名前の由来は、目が大きく真っ黒なので“目黒”が『まぐろ』になったという説もあるそうです。
今日は『本まぐろ』とも呼ばれ、もっとも大型になる『まぐろ』の中の『まぐろ』といった存在の『くろまぐろ』について鮮魚担当・粟田さんに詳しく教えてもらいました。
■くろまぐろ
「『くろまぐろ』のかっこよさは、とがった頭、シュッとした口先、大きなきらきらと輝く目。じっくりと顔を見てください、かわいいでしょ!」
「『まぐろ』は餌の乏しい外洋を回遊することが多く、餌を捕まえるために高速で泳ぐことが出来るように完全紡錘形の頑丈な体つきになりました。そして泳ぐときに水の抵抗を少なくするために、“鰭収納溝”と呼ばれる第一背びれ、胸びれ、腹びれをしまうように備えました」
「これが“鰭収納溝”。泳いでいてブレーキをかけるときに、第一背びれと腹びれ出します」
「“離れびれ”と呼ばれる黄色いのこぎりのようなギザギザのひれは、三日月型の尾びれを動かして渦が出来るのを消すものと考えられています」
「『くろまぐろ』が海での旅を終え、店に来るときはこんなに大きな箱に入ってきます。たくさんの氷と一緒に、大切にプチプチの梱包材に包まれています」
「大きく成長すると2~3mになる『くろまぐろ』の卵は、たったの1日で1㎜くらいの大きさで 孵化し、黒潮や対馬海流に乗って1年間ほど日本沿岸を回遊し、その後に太平洋を横断してアメリカ大陸西岸で数年過ごし、再び産卵のために日本に戻ってくるグループもあります」
「赤い身は、血液に含まれる色素たんぱく質の“ヘモグロビン”や、筋肉色素たんぱく質の“ミオグロビン”が多いからです。赤身の魚は筋肉を動かすために大量の酸素が必要で、その運搬に役立っているのが“ヘモグロビン”と“ミオグロビン”です」
「『くろまぐろ』は口を常に開けて泳いでいます。これは“ラムジュート換水法”と呼ばれ、えらを通過する水から酸素を取り入れて呼吸しています。泳ぐのを止めると窒息するので、一生泳ぎ続けているんですよ」
「では、どうやって睡眠をとるの?と疑問がわきますが、やや代謝を低くして遊泳速度を落としながら泳ぎ続けているんです」
■今日の入荷のまぐろ
高知県産『本まぐろ中トロお造り4品盛合わせ』1パック 消費税込1,680円
高知県産『本まぐろお造り3品盛合わせ』1パック 消費税込1,380円
高知県産『本まぐろ中トロお造り2品盛合わせ』1パック 消費税込880円
高知県産『本まぐろ切り落とし(刺身用)』1パック 消費税込1,080円
今日も元気に“くろまぐろ”とお待ちしています!
無印良品イオンモール堺北花田 2020.12.04