イオンモール堺北花田

【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23

【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23

食のお便り/入荷情報

2020/12/18

 大阪では“ふぐ”を“鉄砲”とたとえ、“当たれば死ぬ”という意味の掛け言葉で“鉄砲のちり鍋”を“てっちり”と呼びます。
  
 今日は、冬のごちそうの主役『とらふぐ』について鮮魚担当・岩切さんに詳しく教えてもらいました。

■とらふぐ
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
 「“ふぐ”と言えばぷっくりと体を膨らませる姿を思い浮かべますよね。
 人間から見ればかわいらしい姿ですが、“ふぐ”にとって膨らむことは生きていくための大切な防衛手段です。襲われないために膨らむことによって自分を大きく見せようとしたり、膨らんで丸くなることによって食いつかれにくくするんです」

 「気になる“ふぐ”が膨らむ原理は、とってもシンプルで水や空気を飲み込むことで体を膨らませています」
 
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
 「体色は白色で、背側には黒色や灰色、緑色を帯びたような黒い斑が多数あり、背面と腹面には小さな棘が密生してます。
 このこの背中はハート形でかわいいでしょ!」
 
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
 「小さなおちょぼ口には、上下の顎にそれぞれ2個の歯板をもっています。天然のものは真っ白で、養殖のものは裏側に黒っぽい色がついている違いがあります」
 
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
 「“ふぐ”は、なんと目を閉じることができるのです!
魚には瞼がありませんから基本は目を閉じることはできませんが、“ふぐ”の仲間は瞼を持っています。といっても人間と同じような瞼ではなく、膜のようなものですが。
 普通生き物が目を閉じる理由には乾燥を防ぐためというものがありますが、魚は乾燥の心配がないので閉じる必要がないので、外からの刺激を避けるためと考えられています」
 
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
 「“ふぐ”は毒を持っていることでも有名ですが、生まれた時には毒をもっていません。海洋細菌が食物連鎖の中で濃縮され、餌である藻類や貝などを介して毒性物質を体内に取り込み、体へ蓄積されていくことがわかっています。
 だけど『ふぐ』だけが他の魚たちと違って、なぜ体内に毒を蓄積できるのかはまだ解明されていないんです」
 
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
 「運が良ければ、ひれ酒につかう“ふぐのひれ”を店頭で乾燥させている様子が見られますよ」

■今日の入荷のふぐ
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
長崎県産『とらふぐあら身(養殖)』1パック 消費税込1,980円
長崎県産『とらふぐてっさ(養殖)』1パック 消費税込1,080円
国内産『ふぐ皮湯引き(解凍)』1パック 消費税込498円

今日も元気に『とらふぐ』とお待ちしています!
 
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
【堺北花田】“とらふぐ”について|さかな屋のはなし#23
無印良品イオンモール堺北花田 2020.12.18