日本の代表的詩人の茨木のり子さんの詩集で、1999年に刊行され、詩集としては異例のベストセラーになりました。現代への鋭い目線、はっきりものを言う姿勢が痛快だったのでしょうね。
「もはや できあいの思想には椅りかかりたくない・・・」で始まる表題作がこの詩集の内容を語っていると思います。この「倚りかからず」は茨木さんが少女時代にお父さんから聞かされた言葉が種になっているそうで、40年という歳月をかけて育ち、ある日あるときふと芽を出し、生まれたのだと。
時折「天声人語」などで引用される茨木さんの短いフレーズが胸に響くことがあり、本書を手に取りました。難しい言葉はひとつもないのに、凛とした強さが残ります。心に問いかけてくれる詩の数々は今も煩悩多き自分を戒めてくれるようです。
私も『倚りかからず』に、「じぶんの二本足のみで立って」生きてゆきたいものです。
著書名:倚りかからず
著者 : 茨木のり子
出版社 : 筑摩書房
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