じめじめが続いていますが、朝日の表現がすがすがしい荒井良二さんの絵本を紹介します。
くり返される毎日の、こんなところが僕や私はすき、という描写がページをめくるごとに美しい絵と共に展開されていきます。
荒井良二さんは日本人として初めて、絵本界のノーベル賞と言われるスウェーデンのアストリッド・リンドグレーン賞を2005年に受賞されました。自身の出身地である山形県の「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」では、芸術監督を務めるなど国内外で活躍されています。今後の荒井さんが生み出してくれる世界が楽しみです。
本書では繰り返し肯定的な言葉が使われています。それは、読んでいるだけで心に安全地帯を作り出してくれる魔法のようです。ページをめくるたびに温かい気持ちになりました。というのも本書は、製作中に東日本大震災が起こり、作者本人が被災地に何度も足を運んでいく中でかたちになったものだそうです。
震災の記憶を抱えて生きている人にも、子どもたちにも読んでほしいやさしい絵本でした。
書籍名:あさになったのでまどをあけますよ
著者名:荒井良二
発行所:株式会社 偕成社
*******************************************************************************
いつもみんなみの里のブログをご覧いただきましてありがとうございます。
みんなみの里をフォローしていただくと、入荷情報やイベント情報のほか、鴨川の情報など地域のことも、皆さんの携帯などに一足早く配信されます。
記事の右上にあるフォローボタンを押していただき、グレーがエンジ色になればフォローは完了です。
まだフォローをされていない方は、ぜひ、みんなみの里のフォローをよろしくお願いします。
里のMUJI みんなみの里