柿の木の寿命は約100年ほどと言われますが、環境や手入れ次第では300年以上生きる場合もあるとか。
長い間立ち続け、小さな出来事も見届けている各家庭の歴史見届け人のような存在のようです。
我が家のような中山間にある家では、田畑の法面(斜面)に柿の木が植えられています。
法面に植えた柿の木が根を張り、斜面を崩れにくくしてくれるため、ご先祖様が考えて植えたのでしょう。
先日柿の収穫をしたのですが、大きく育った柿の木が急斜面なところに立っている為、高い場所にある実はとても取りにくい状況。
こんな時は高枝切鋏を使いますが、収穫しやすいのは昔から使ってきた先を割った長い竹の棒。
はさんだ枝をくるんと一回転させて折り、実を収穫します。この竹の棒の方が収穫した実を落とさずに収穫できるのです。
(カラスが突いたあとがクッキリと。)
しかし、おいしそうな実が収穫できた喜びも束の間、カラスに突っつかれたものがいくつもあり、少々落ち込んだりもします。
おいしいものや食べ頃を知っているのは、動物の方が優っていることを改めて思い知らされることに。
柿には甘柿と渋柿がありますが、渋をぬいた渋柿の方が甘柿よりも味が濃いことをご存知ですか。
渋の抜き方として、酒抜き(ヘタにお酒をふりかけて袋に入れる)と干し柿がありますが、昔の農村の風景には、家の軒下に干し柿がつるされていました。
我が家でも毎年父が干し柿をつるしています。
お好みにもよりますが、2週間から3週間太陽の光を浴びて渋が抜けてきます。
こうして渋の抜けた柿は、甘柿よりも濃厚で美味しくなるのです。
みんなみの里にも干し柿用の渋柿が出てきました。
酒抜きで渋を抜くのも良いですが、ぜひ干し柿を作ってみてください。
時間はかかりますが、冷たく乾いた風にさらされたあとの柿の風味は格別ですよ。
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