夏の終わり頃から、お店にサツマイモが顔を出すことが多くなってきました。
サツマイモ独特の皮の色を見ると、やはり秋がやってきていることを感じます。
表面がなめらかで艶があり、なるべく太めのものを選んでください。
また、ひげの多いものは筋っぽい場合が多いので、避けたほうが良いですよ。
煮物、揚げ物、蒸し物など、いろいろなお惣菜、また、スイートポテトや蒸しパン、芋ようかんなどの和洋のおやつにもに使える万能食材のサツマイモ。
今年のサツマイモは、ふっくらしているので、自然の甘みを活かして食べてみても良いかもしれません。
日本の冬には、昔から焼き芋を食べてきましたよね。
じつはこの焼き芋、偶然の産物だったのです。
琉球から献上された芋の調理法が分からなかった薩摩藩は、この芋を焼却処分したそうです。
ところが、その焼かれた芋の香りとおいしさに驚いたそうです。
捨てたものが宝ものになった瞬間です。
その後サツマイモは、江戸時代には庶民にも伝わり、焼き芋屋も出てきました。
宝永年間の頃、京都にできた焼き芋屋の看板には、「八里半」と書かれていたそうです。
それは、「栗(九里)にはやや及びませんが」という、控えめな洒落で名づけたそうです。
さらに、寛政の頃には、江戸の町にも焼き芋が伝わり、江戸庶民から大人気を得ました。
焼き芋屋の看板には、「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と書かれていましたが、この洒落が江戸庶民にうけて、焼き芋が大ヒットとなりました。
また、おいしいサツマイモの産地とされる川越が、江戸から十三里にあるところから、サツマイモは十三里と呼ばれるようになったそうです。
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