みんなみの里の直売所には、野菜やお弁当類、お土産物だけでなく、自然の植物から作った籠などもあります。
この地域では竹林をよく見かけます。
早く成長する竹は、3年もすれば20m以上もの高さに真っすぐに伸び、また、竹林を美しく健康的に保つには間引きも必要です。そこで昔の人々は、間引いた竹を生活の中に利用してきました。
ほとんどの竹細工は「真竹」を乾燥させてから作ります。水分をしっかりと抜いておかないとシミになる場合があるため、梅雨を過ぎた頃にちょうど良い大きさに成長している真竹をつかうのだそうです。
竹の特性であるしなやかさや、抗菌・消臭の効果を活かし、日常生活でつかう籠はもちろんのこと、すだれやうちわ等が作られたり、竹炭にして防臭・防湿のために利用されています。
竹細工の隣には「ツヅラフジ(葛藤)」という植物のつるを乾燥させて作った籠やざるなどがあります。
よく時代劇などで見かける衣装箱で、着物を入れる籠のことを葛籠(つづらかご)と言いますが、その籠を作る際につかっていたつる植物を「ツヅラフジ」と呼ぶようになりました。高さ10m以上、太さ1cm以上に成長する植物で、山から切り出すことが一番大変な作業だと生産者さんは言います。
切り出したつるを一日水に浸けておくとやわらかくなるので、そのつるが乾かないうちに編みあげると上手に仕上がるそうです。
ところどころ太さが違ったりするのも趣があって素敵な雰囲気です。
ちなみに「かっとう」という言葉を漢字で書くと同じく「葛藤」と表示しますが、これは、ツヅラフジの扱いに手間がかかることからと言われています。
竹細工・つる細工といっしょに「稲わら」で作られた亀さんがいます。
長寿の象徴と言われる亀を、太陽と大地のちからで成長し、私たち人間にお米という恵みを与えてくれる稲わらで作るのですから、縁起が良いものとして重宝されて、現在でも店舗や各家庭で飾られています。また、お正月飾りにしたり、その他のお祝い事の贈りものとしても利用されています。
昔、農家にとってわら細工は農閑期の収入源でもあったそうで、家々で受け継がれていた技術ですが、現在ではそれもままならない状況です。
どれも手作りのぬくもりが伝わるものばかりです。
ぜひ、おひとつお手にとってみてください。
「ツヅラフジ」の記事はこちら
https://shop.muji.com/jp/minnaminosato/2255/
「ワラの亀」の記事はこちら
https://shop.muji.com/jp/minnaminosato/1610/
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