今年の春に、佐渡島の宿根木にオープンした「酒場の宿 Seikuro」。
今回、家具や客室の備品に無印良品をお選びいただいたことがきっかけで、取材に伺いました。
両脇を田んぼに囲まれた、車が1台やっと通れるほどの細長い一本道。
トンネルのように茂った木を抜けた先にお宿があり、ご夫婦があたたかく迎えてくださいます。
佐渡にお店を構える前は、東京上野桜木で「菜の花」という飲食店を10年ほどされていたお二人。
この度、ふるさとである佐渡に戻り、お宿兼お食事処として新たにスタートを切られました。
宿根木は海も山も近く、海の幸と山の幸、どちらにも恵まれた地域。
お宿の1階では、佐渡の食材をふんだんに使ったお料理と、お酒をゆっくり楽しめる空間が広がります。
旅の醍醐味として欠かせないのが、その土地のご飯。
お店のこだわりは、今年80歳になられるお母さんが、すぐ裏の畑で育てた無農薬栽培の野菜を使っていること。
素材がいいからこそ、手を加えすぎないことを大切にしているとのことですが、繊細な味付けのお料理はどれも丁寧に作られているのを感じます。
のどぐろの棒寿司も脂がのっていて絶品。
こんにゃくのお刺身も、蒟蒻芋を粉にするところから、自分たちで手作りされていると聞いて驚きました。
カウンターには、ウイスキーのボトルがずらり。
旅行客の方だけでなく、地元の方も多く足を運ばれるそうで、旅行客と地元の方との交流が生まれることもあるのだとか。
階段を上がればお部屋なので、小さなお子様連れの方でもゆっくり過ごせます。
アラカルトはもちろんコースも選べるので、お酒を飲みたい方も、お食事をゆっくりと味わいたいという方も、どちらのニーズにもしっかり応えてくれます。
深みのある空間に浮かび立つ栗材テーブルは、料理が並ぶとステージのよう。
店頭に並んでいたときとは、違う存在感を放ちつつも、お料理をしっかり引き立ててくれていました。
朝食は和食と洋食から選べます。
羽釜で炊かれたご飯は、粒が立ってつやつや。
畑でとれたサラダも新鮮でみずみずしく、野菜の味わいが濃かったです。
余ったご飯は、おにぎりにしていただけるので、
普段、朝は少なめという方にも、ぜひ食べていただきたいです。
お部屋には無印良品のベッドと寝具。
実際に一晩寝て、寝心地と肌触りの良さを実感し、自信を持っておすすめできる商品だなと改めて感じました。
やわらかめとかためを選べるように、枕を2種類用意してくださっている、お宿の配慮も嬉しいところです。
ハンガーやタオルなども無印のもので、旅先で馴染みのある日用品が迎えてくれるというのは安心感がありました。
窓に面したカウンターには椅子が置かれ、のどかな風景の向こうには海が見えます。
佐渡で流れる時間は、なんだかゆっくりで、風の音と鳥の声を聴きながら、ぼーっと外を眺めていると、自分がほどけていくような気がします。
空気も澄んでいて、夜には満天の星が広がります。
Seikuroさんがあるのは、佐渡の南端、宿根木(しゅくねぎ)という地域。
江戸時代から明治時代にかけて北前船で栄えた土地で、当時の繁栄を思わせるような趣ある街並みが、今も島の方々の手で大切に受け継がれています。
Seikuroさんの周りには、宿根木の見どころがぎゅっと詰まっているので、観光の拠点にぴったりです。
佐渡名物のたらい船に乗れるスポットは、島内にいくつかありますが、
杉の板を竹のたがで締めるという、昔ながらの製法で作られた、貴重なたらい船に乗船できるのは宿根木の乗り場だけ。
接着剤も使わず、防水加工などもされてない、たらい一つで沖にまで漕ぎ出していくので、とても迫力があります。
他にも、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている宿根木集落の街並みや
廃校の校舎に民具や北前船によってもたらされた貴重な品々が所狭しと並べられた「佐渡国小木民俗博物館」、
当時の設計図をもとに、船大工の方々が日本で初めて完全復元したという木造船「白山丸」の展示、
海底が見えるほど透明に澄んだ琴浦洞窟など……
すべてお宿から徒歩で回ることができます。
宿根木を堪能したあとは、世界遺産への登録が期待される佐渡金山や、美しい棚田と海までを一望できる岩首昇竜棚田に足を伸ばしてみるのもおすすめです。
四季を通して、豊かな自然を楽しむことができる佐渡。
日常の喧騒から離れて、思いきり深呼吸ができます。
今年の夏は、ぜひ佐渡まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
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酒場の宿 Seikuro
〒952-0612
新潟県佐渡市宿根木164
☎︎080-7697-3029
https://www.seikuro.com