こんにちは。スーパーセンターオークワ南紀です。
朝夕に少しづつ涼しい風が混じるようになりましたね。
今回は夏の疲れをやさしく癒す、郷土の味をご紹介いたします。
祖母の家には「おかいさん」がいつもありました。
「おかいさん」は少ないお米をお茶で炊いた茶粥(ちゃがゆ)のこと。
奈良、和歌山、三重の一部などで親しまれてきた素朴な郷土の味です。
香ばしい熊野のお茶で炊かれた、さらっと優しいおかゆ。
少しのお米とお茶があれば、体にすっと染み入るような、ほっとする一椀が出来ます。
とうもろこしや、芋類、かぼちゃ、かき餅...身近な季節の素材を加えるのも、家庭ならではの楽しみ方でした。
するするとお腹におさまる、ほっとする味。
子どもだった私は気付けば何度もおかわりしていました。
今ではこの茶粥を知っている人が少なくなってきています。
一方で、長く食べ続けてこられた方々にとっては、変わらぬ日常の味でもあります。
だからこそ、今の暮らしの中であらためてこの味を伝えていけたらと思い、
無印良品のお茶を使って”わたしの茶粥”を作ってみました。
定番のほうじ茶は、一番馴染みのある味わいですが、
茶粥を炊く、そんな日常が残っているなら、お茶を変えてみるだけで
新しい”いつもの味”が見つかります。
無印良品ではアレンジとしてこんなお茶もおすすめです。
・とうもろこし茶:ほんのり甘く、香ばしさと優しさが広がります。
お子様にも人気のやさしい風味。
・黒豆茶:まろやかでコクがあり、ほんのりとした甘さ。
・そば茶:香り高くすっきりした後味。冷やしても満足感のあるお粥に。
どれもティーバッグで簡単に煮出せるので、気分に合わせて色々試したくなります。
暑くて食欲の落ちるこの時期には、冷やして食べる茶粥もおすすめです。
さらっと食べられるうえに、体の中からすっと整えてくれるようなやさしさがあります。
忙しい日にも、ゆっくりしたい朝にも。
気になった方は、ぜひ一度、作ってみてくださいね。
レシピ(1~2人分)所要時間 約20分
お米 1/2合(洗っておく)
無印良品 水出し国産黒豆茶(ティーバッグ)1袋
水 約1000ml
塩 お好みの量今回は小さじ1/4)
①深鍋で沸騰させたお湯にティーバッグと米を入れる。
②再沸騰したら、米がくっつかないように鍋の底から おたまでゆっくりと混ぜる。
③ふたをせずに、お米を踊らせるように、お米が好みの方さになるまで
中火で13~15分煮込む。(頻繁に混ぜない)
(途中、お茶がお好みの濃さになったらティーバッグを取り出す)
④あくをすくい取って、お好みの量の塩を加えてひと混ぜし、火を止め約5分蒸らす
梅干し、漬物などお好みのものと一緒にどうぞ。