日田

【日田】『くらしの備え。いつものもしも。』~備えのはなし編②~

いつものもしも。

その他

2025/09/07

みなさま、こんにちは。無印良品 日田です。 


さて、前回【3つの状況による備え】、 
そして【日常づかいのモノを備えにする】 
というお話をさせていただきました。 
 
記事をお読みいただいたみなさまは、 
スタッフからの【宿題】、ちゃんとやってくださいましたか? 
夏休みの宿題は忘れないでほしいけれど、 
これは忘れちゃった!という方も、大丈夫です。 
これから一緒に考えていくために、 
改めて、前回の宿題を振り返ってみましょう。 
 
「あなたなら、どんなモノをどんなふうに備えますか?」 
 
みなさまは、どんなモノをどんなふうに備えるか、 
考えてみることができたでしょうか? 
 
そして、大切な復習を今いちど。 
 
それは、『備えるモノに正解も不正解もない』ということ。 
ひとによって、必要なモノもあれば、 
不必要なモノもあるのは当然です。 
 
ですから、 
これからお話する例は、あくまでひとつの参考として、 
お聞きいただければ幸いです。

 
いつもし・防災ポーチ
 

さて、今回は【3つの状況による備え】のお話から、 
ひとつめの『その場をしのぐためのモノの【備え方】』 
のお話をしていきましょう。 
 
では、『その場をしのぐためのモノ』とは何か。 
 
これは例えば、ふだんからバッグに忍ばせておく、 
”防災ポーチ”がそれにあたります。 
 
外出先で『もしも』に出あってしまったとき、 
自宅や避難所にたどり着くために、 
ひとまず自分をまもるもの、 
と言い換えてもいいかもしれません。

用意するモノの一例としては、 


◎アルコールウェットシート 
◎マウスウォッシュ 
◎マスク 
◎常備薬 
◎絆創膏 
◎アルミブランケット 
◎モバイルバッテリー 
◎飴、ビスケット、ようかんなど 
◎現金(千円札、百円玉、十円玉があるといいでしょう) 
◎緊急連絡先を書いた紙 
(チャック袋に入れておくと濡れずにすみます) 


などがあげられると思います。 
 
ウェットシートは、 
自らを清潔に保つために除菌ができるものを。 
アルコールにかぶれやすい場合は、 
ノンアルコールのものを用意しつつ、 
小分けスプレーに除菌用アルコールを 
詰めておくのもいいでしょう。 
 
現金も、キャッシュレスの時代とはいえ、 
電気がストップしたり、電波障害が起こってしまえば 
クレジットカードもコード決済も使うことはできません。 
買い物や自動販売機などで、いつでも使えるように。 
 
おやつ類は、ひとまずの空腹をしのぐためのもの。 
ふだんから食べ慣れているものを入れておけば、 
いつものおやつになると同時に、 
定期的に入れ替えるのも簡単です。 
(この方法を”ローリングストック”といいますが、 
詳しくはまたの機会に。) 
また、食べたことがあるものは、 
味がわかっている安心感にもつながりますね。 
 
他にも『シリコーン マルチバンド』を入れておいても。 
モノをまとめるだけでなく、 
ヘアゴムの代わりや止血帯として利用することもできますし、 
アルミブランケットも、一時的な防寒対策と捉えるなら、 
大きめのゴミ袋で代用して切り込みを入れれば、 
そのままレインポンチョにもなります。 
 
ポーチそのものも、普段から持ち歩くものだからこそ、 
軽くてかさばらないものを選ぶのもいいと思います。 
EVAケース』であれば、薄くて軽く、 
かつ水に濡れても大丈夫です。 
 
また、お気に入りのキーホルダーやマスコット、 
推しのアクスタを入れる方もいらっしゃるそう。 
ご家族の写真やペットの写真でもいいかもしれませんね。 
 
いつもと違う、不安な状態だからこそ、 
自分の心のおまもりになるモノを持ってみる。 
一見すると不要だけれど、身体だけでなく心をまもることも、 
たいせつな”備え”のひとつ、と言えるでしょう。 
 
 
いつもし・防災ポーチ①
 
いつもし・防災ポーチ②
 
いつもし・防災ポーチ③

指型歯磨きシートは使用後に水ですすぐ必要がないので、 水がない場所でも大丈夫。 
数枚を小分け袋に入れてコンパクトに。 
※小物ケースには常備薬をいれるほか、 小銭を入れておくこともできます。 
丈夫なのでバラバラになる心配もありません。 
※非常食としてはチョコレートもおすすめですが、 暑い場所では溶けてしまう心配が。 
個包装で、小腹が満たせるものを選ぶといいでしょう。 
また、空腹時に甘いものが食べたくなるとは限りません。 個包装の茎わかめなら、塩気のものがほしいときに。 
 


”防災ポーチ”は、 
まっさらな状態から完璧に作ろうとするのではなく、 
”いつもの持ちもの”をベースにしながら、 
足し算や引き算をしてみると考えやすいかもしれません。 
 
例えば、普段からウェットシートやモバイルバッテリー、 
常備薬などを持ち歩いているなら、 
それらは防災ポーチには入れなくてもよさそうですよね。 
 
また、緊急連絡先をわざわざ防災ポーチに入れるのではなく、 
ふだん持ち歩くお財布やカードケースに入れるようにする、 
というのもひとつの方法です。 
 
『いつもの持ち歩き+α』、 
あるいは、 
『防災ポーチに入れたいモノ-ふだん持ち歩くモノ』 
と考えて”防災ポーチ”を作ってみる。 
 
備えあれば憂いなし、とはいいますが、 
憂いは尽きないものでもあります。 
 
だとしたら、 
いっそ『防災ポーチを作る』ということさえ取りはらって、 
『ふだん持ち歩くモノに、少しずつ”備え”を足してみる』 
というふうに捉えてみる。 
 
ふだんの身をまもる『備え』から取り組んでみること。 
それは、ほんのちいさなステップかもしれませんが、 
それだけでも、 
防災への大きな一歩につながっていくと思います。 
 
 
次回は、ふたつめの 
『もしも』が起こったとき、 
いったん避難するために持ち出すモノの【備え方】 
について考えてみましょう。 
 
ひきつづき、予習としてこちらのページもどうぞ。 
▶特設ページ『くらしの備え。いつものもしも。』 

 
さて、あなたが今日、あなたの持ちものに、 
ひとつだけ”備え”を足すとしたら、何を足しますか? 
 

あらたな宿題とともに。 
みなさまの明日の”憂い”がひとつ、消えることを願って。 
 
 
無印良品 日田 
 

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