こんにちは。
無印良品金沢フォーラスです。
今年のフォーラスのクリスマスツリーは和紙のクリスマスツリーです。
先日制作した『山次製紙所』六代目 伝統工芸士の山下寛也さんにお話しを伺いに行ってきました。
金沢から車で約1時間半、福井県越前市。
紙の神様が祀られているという大瀧神社の近くにひろがる緑豊かな山あいの今立地区は、和紙つくりに欠かせない水のきれいなところです。
はるか昔1500年前から和紙の産地として栄え、今でもいくつもの和紙工房が軒を連ねています。
そのひとつでもある『山次製紙所』
原料や道具はずっと昔から変わっていないとのこと。
慣れ親しんだ道具たちが作業場いっぱいに並んでいます。
ピーンと張りつめた空気の中、どんどん作業がすすんでいきます。
簡単そうに見える作業も、熟練の技だからこそ。
均等に漉かされた和紙、寸分違わずぴったりとあわせる技、動きひとつひとつに無駄がなく、思わず見入ってしまいました。
昔はふすまに多く使われていた越前和紙も、少しずつ需要が少なくなり厳しい状況の時もあったとのこと。
山下さんは、どうにかこの伝統を守り続けたい、絶やしたくないとの想いから、伝統は引き継ぎつつも現代のセンスや技術を取り入れていきました。
今や『山次製紙所』の代名詞ともなった「浮き紙」
その名の通り、はっきりとした凹凸で柄が浮いたように見える和紙です。
「浮き紙」は、まさにそんな『山次製紙所』の想いそのものをあらわしています。
フォーラスのクリスマスツリーにも使われています。
こちらがその「浮き紙」を使った商品です。
かわいいですよね。
茶缶や紙箱などの他に、これからもどんどん商品を開発していくとのこと。楽しみですね。
〈和紙を現代のあたりまえに〉
「伝統工芸を今、そして来世につないでいくのが僕の役目だと思っています」
笑顔で山下さんは力強く語ってくれました。
伝統を守りつつ、新しいことにチャレンジし、今そして未来に繋げていく……
『山次製紙所』の挑戦はこれからも続いていくことでしょう。
伝統工芸の底力を深く感じた貴重な時間を過ごさせてもらいました。
そんな思いを知ったうえで改めて和紙のクリスマスツリーを見ると、ますます輝いて見えませんか。
ぜひみなさんも見に来てくださいね。
山次製紙所
〒915-0234
福井県越前市大滝町29-5
無印良品 金沢フォーラス