伊藤飴店

直江津駅前商店街の雁木に並ぶ、大正8年創立の老舗お菓子屋さん。
現在のご主人は3代目で、和菓子のまち金沢で5年間修業を積み、実家を継いだそうです。

看板商品の『翁飴(おきなあめ)』は、水あめを寒天で固めた飴。100年以上の歴史の中で少しずつ現代風にアレンジを重ねて、現在の商品になったそうです。
翁飴は上越の名物で、直江津以外の地域でもお土産品などとしてよくみかけますが、原材料の違いなどで風味も変わり、その地域ごとに少しずつ違いがあるのが特徴です。

もう一つの看板商品でもある『笹飴』は堅い飴、いわゆるキャンディーで、名前の通りほんのり香る笹の香りが特徴です。

その他にも、『どら焼き』や『塩ようかん』などの和菓子はもちろん、洋菓子やイベント出店時の手作り飴などもあります。どれもお客さまに安心して食べてもらいたいという想いから、余計なものを加えず、シンプルな原材料で手作りしているものばかりです。

伊藤飴店さんには、実は他にも知る人ぞ知る名物があります。
その名も『貼り紙』。
お店の前の赤い自動販売機の側面に貼られた白い紙に、黒と赤のマジックで大きな文字が書かれています。
書いているのはご主人。内容を考えている人は別にいるけれど、企業秘密だそうで誰も知りません。

この『貼り紙』がスタートしたのは2018年の夏。夜、直江津の街を歩けば、祇園際のお囃子が聞こえてくる、7月の頭だったそうです。
季節の話題や直江津のできごとなどを切り取り、道行く人たちに向けてお店からのメッセージを不定期発信しています。
お店の前を通るたび、四季を感じたり、世の中のことに目を向けるきっかけにもなりそうです。

ご主人はお店と、工場は少し離れたところにある工場を行ったり来たり。
そのため、お店が開いている時間に限りはありますが、
時代と共に世の中も直江津のまちも変わっていく中、伊藤飴店さんは100年前から同じ場所で直江津のまちを見守り続けています。

定休日

なし

住所

〒9420002
新潟県上越市中央1-8-12

電話番号

025-543--2612

アクセス

えちごトキめき鉄道直江津駅北口から徒歩6分

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