レモンの味と香りを楽しむ 冬の手しごと

レモンの味と香りを楽しむ
冬の手しごと

スーパーなどで1年中手に入る「レモン」は、その爽やかな酸味の印象から「夏」のイメージを持たれることが多いですが、実は冬が旬のくだもの。果汁はもちろん、皮までまるごと楽しめるのは糖度が高い完熟の国産レモンならでは。料理に添えられたり、果汁のみ使われたり、脇役のイメージが強いレモンですが、主役としても楽しめます。この冬、はじけるような爽やかな香りに包まれながら、レモンの手しごとを楽しんでみませんか。

色だけじゃない、グリーンから
イエローへの移り変わり

イエローレモン

色だけじゃない、グリーンから
イエローへの移り変わり

国産レモンが出回り始めるのは10月頃から。
はじめは濃いグリーン色でフレッシュな香りが特長。そのため、皮をすりおろして料理やお菓子の香りづけに使って楽しむことができます。

12月の終わりから1月にかけて、徐々に黄色に変化し、イエローレモンが出回り始めます。イエローレモンはしっかりと完熟し果汁が多め。酸味も柔らかくなるので果汁を楽しめるシロップやサワー、ドレッシングなどがおすすめです。

今回は、生産量日本一を誇るレモンの産地、広島県尾道市瀬戸田町のたてみち屋さんから、とっておきのレシピを教えてもらいました。

取り扱い商品

レモン農家が教える、
レモンが主役のレシピ

たてみち屋の
「究極のレモンサワー」

レモンサワーの調理工程

たてみち屋の
「究極のレモンサワー」

フレッシュレモンを使った、シンプルでおいしい「レモンサワー」のレシピ。自宅でもちょっとしたコツで簡単につくれます。
果汁がしっかり搾れるカットや、フレッシュで爽やかなレモンそのものの香りを楽しめるレモンの搾り方など、農家直伝のレシピをご紹介します。

材料

レモン
1個
強炭酸水
150ml
黒糖焼酎
50ml
適量

※強炭酸水と黒糖焼酎の分量はグラスの大きさにより調整してください。

つくり方

  1. 洗って水気を拭いたレモンを4~6等分に切る。
  2. 冷えたグラスに①のレモンの1~2個を、皮を下にした状態で搾り入れ、搾ったレモンもそのままグラスに入れる。
  3. 黒糖焼酎を注ぎ、レモン風味が溶け込むようによく混ぜる。
  4. 氷を適量入れ、強炭酸水をグラスの縁からゆっくり注ぐ。
  5. 仕上げに残りのレモンも搾り入れ、軽く上下に混ぜたら完成。

ポイント

レモンを切るときは、果汁がしっかり搾れるように、斜め十字にクロスカットするのがポイント。※画像左上を参照
搾る際には皮を下にすることで、皮の表面のレモン精油も逃しません。※画像右上を参照
お好みでグラスの縁にレモン果汁を塗り、塩を付けた“スノースタイル”でもお楽しみください。
黒糖焼酎以外の焼酎でも代用可能ですが、レモンの酸味と黒糖焼酎の旨み・甘味の相性が抜群ですので、黒糖焼酎がおすすめです。

ポイント

レモンを切るときは、果汁がしっかり搾れるように、斜め十字にクロスカットするのがポイント。※画像左上を参照
搾る際には皮を下にすることで、皮の表面のレモン精油も逃しません。※画像右上を参照
お好みでグラスの縁にレモン果汁を塗り、塩を付けた“スノースタイル”でもお楽しみください。
黒糖焼酎以外の焼酎でも代用可能ですが、レモンの酸味と黒糖焼酎の旨み・甘味の相性が抜群ですので、黒糖焼酎がおすすめです。

たてみち屋の
「食べるレモン(塩レモン)」

塩レモンの調理工程

たてみち屋の
「食べるレモン(塩レモン)」

糖度が高く、皮まで安心して食べられるたてみち屋のレモンを、丸ごと楽しむレシピ。
鍋や焼肉のタレに使ったり、こってりとした味付けの料理に添えてワサビのような使い方がおすすめです。

材料

レモン
お好みの量
レモンの重量の16%

つくり方

  1. 洗って水気を拭いたレモンをスライスして、保存容器に塩と交互に入れる。
  2. 直射日光を避け涼しい場所で保存し熟成させる。
  3. 1日1回容器をよく振り、レモンから出た水分を全体に馴染ませる。1ヶ月ほどで完成。お好みの漬かり具合でお楽しみください。

ポイント

完成後は冷蔵庫で保存してください。保存中、果汁に気泡が出るようなら、急激な発酵を抑えるために、瓶の蓋を開けてガス抜きをしてください。
グリーンレモンを使用すると色味が黒っぽくなるため、イエローレモンの使用がおすすめです。

ポイント

完成後は冷蔵庫で保存してください。保存中、果汁に気泡が出るようなら、急激な発酵を抑えるために、瓶の蓋を開けてガス抜きをしてください。
グリーンレモンを使用すると色味が黒っぽくなるため、イエローレモンの使用がおすすめです。

食べておいしいレモンをつくる、
広島県瀬戸田町の
「citrusfarms たてみち屋」

食べておいしいレモンをつくる、広島県瀬戸田町の「citrusfarms たてみち屋」

食べておいしいレモンをつくる、
広島県瀬戸田町の
「citrusfarms たてみち屋」

今回レシピを紹介してくれたのは、広島県尾道市瀬戸田町にある「たてみち屋」。しまなみ海道の真ん中にある生口島(いぐちじま)で、微生物の働きを大切にした「食べておいしいレモン」を、栽培期間中、化学農薬不使用で栽培しています。

園主の菅秀和さんは自身の役割を「半農半伝」と捉え、作物を育てるだけでなく、国産レモンについて知られていないことを、さまざまなワークショップなどを通じて伝えています。

「季節や香り、味の違いについてや、レモンはおいしく“季節のあるくだもの”ということを、楽しみながら知ってほしいですね」と菅さん。

レモンが脇役ではなく、主役であることを手しごとを通じてぜひ実感ください。