淡路島の自然と寄り添いながら育んだ、自然農法の「たまねぎ」

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諸国良品

2019/07/19

"兵庫県の一番南に位置する、「淡路島」。瀬戸内海に浮かび、日光が当たる時間が長く、平均気温が15度という温暖な気候に恵まれているため、「農業王国」として知られています。なかでも全国的に高い品質が評価されている淡路島のたまねぎは、やわらかく甘みが強いのが特徴。そんな淡路島のたまねぎを無肥料で育てる“自然農法”に取り組むのが「花岡農恵園」です。

「花岡農恵園」の花岡明宏さんは各地で農業研修を受けた後、2004年に地元である淡路島で就農。大自然の中で生まれ育った花岡さんは高校生の頃から環境問題に興味があり、農業をする際には自然と寄り添いながらやる方法を漠然と考えていたといいます。

そんな折、地元で合鴨農法で有機米の栽培をするグループ「五色町合鴨研究会(現、五色オーガニックファーマーグループ)」に出会い、花岡さんも有機栽培にて米作り、野菜作りを始めました。何よりも「家族がおいしく、安心して食べられるものを作りたい」という想いからでした。

転機が訪れたのは東日本大震災以降のこと。淡路島に若い移住者が増え、農家を志す研修生を受け入れるようになった「花岡農恵園」。当時、有機肥料を多用していた花岡さんに素直に疑問をぶつけてきた研修生がいたといいます。

そんな彼らに影響を受けたという花岡さんは「いくら有機肥料といえ、原材料がどこのものかわからないものを使うことに抵抗がでるようになった」と話し、自然農法に切り替えるように。「植物も動物と同じで栄養がないと育たないと考えがちだけど、自然界に“肥”はもともとない。土の中にいる微生物や菌が相互に働いてくれる」

自然農法に切り替え収量は4割減ってしまったと話す花岡さん。それでも「自分が育った環境を守っていきたい。最終的に地域全体がオーガニックな農業を取り組んでいけるようになれば」と、地域の中でも認められるように頑張っています。

なお、9月に種を蒔いて4月に収穫をする淡路島のたまねぎは、他の地域と比べて栽培期間がとても長く、冬を越えるため糖度が増し、味が凝縮するんだとか。やわらかく甘みが強いのが特徴で、肉厚なので汁物や煮物もおすすめです。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 花岡農恵園

    生産者名 花岡農恵園 詳細

    淡路島で「農と自然の恵みの調和」をコンセプトに営む農園。永続的に子々孫々に受け継いで行く事ができる農業を目指し、現在は自然農法に取り組んでいます。3人の子どもを持つ花岡さんの夢は、いつの日か子どもたちとともに農業をすること。「いつの時代も農はくらしの基礎であり続ける。みんなが自然から学んでいける世の中にしたい」と話します。

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