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富士山の麓に根づく、郡内織物

諸国良品

2015/01/30

およそ1000年前から続くといわれる、山梨県の繊維産業。アイテム数が非常に多い一方、OEM生産が中心で、知名度がないのが課題でした。そんななか、県内の機屋(はたや)と東京造形大学でテキスタイルデザインを専攻する学生が合同で商品を開発していく「富士山テキスタイルプロジェクト」が2009年よりスタート。同プロジェクトから生まれたブランド「kichijitsu」は、「毎日が吉日でありますように」と、身近にある縁起ものを新たな形に展開、発信しています。

山梨県東部の富士北麓地域一帯で織られていた織物は、かつて「甲斐絹(かいき)」の名を馳せ、明治~昭和初期には、羽織の裏地として全国へ流通し、海外にも輸出されていました。

そんな甲斐絹をルーツとし、生地を織る前の糸に染色を施してから織り上げる「先染め」は、プリント生地にはない光沢感が目を惹きます。

kichijitsuの製造を手掛ける「光織物」では、掛け軸用やお守り用の生地を受注生産しています。しかし、それだけでは立ち行かなくなり、地場産業の衰退に危機感を抱くように。

「掛け軸はそれ自体が主役ではなく、脇役なので地味なものが多い。和のテイストを残しながらも、これまでにない配色の小物を作りたかった」光織物の加々美琢也さんはそう話します。

カラフルで斬新な色遣いが印象的なご朱印帳のデザインは、大学院で染めの勉強をしていた、井上綾さんが担当。縁起物の代表ともされる「富士山」をはじめ、長命を意味する「蝶」、子孫繁栄を願う「猪」、男女の仲と開運祈願から「鹿」など、それぞれの柄の意味を大切にしています。

ご朱印帳として以外にも、文具のようにノートとしてや芳名帳として、また、写真を貼ったり、旅の思い出をスクラップするなど、使い方は自由自在です。

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生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 光織物有限会社

    生産者名 光織物有限会社 詳細

    光織物・3代目の加々美琢也さんは、家業を含む地場産業の衰退に危機感を抱き、6年ほど前から地元織物企業の若手後継者たちとタッグを組んで「作る産地」から「発信する産地」へ向けて奮闘中です。「富士山テキスタイルプロジェクト」にも1回目から参加。「地域産業にとって大切なのは、後継者育成。分業制が敷かれている産地なので、どこかが欠けると足並みがそろわなくなってしまう…。この産地を若い人に知ってもらい、一緒に勉強していきたい」と話します。

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