木材は耐候性が高く腐りにくい、ウッドデッキなどによく用いられるレッドシダーを使用。被災直後の現場では外で使うケースが多く、必然的に強度と耐久性のある材が求められていたのです。
「考えるスキを残しておくモノづくりが大切」と代表の千葉隆博さんは話します。石巻工房で用いる木材が無垢なのも、自分で塗装するもよし、傷ついたら削るもよしという意味からでした。
震災後一早く復興を遂げたのは店主自らが店を直した居酒屋でした。「魚を与えるのではなく釣り方を教える」という姿勢こそが自立を促すと、石巻工房ではワークショップも開催しています。
「過去の石巻は閉塞感に包まれた場所でした。これからの石巻は開かれた場所でありたい」そんな石巻工房のメッセージが、枠の右上に穴が空いているロゴにも込められています。