大正11年にレンコンの栽培を始めた福富町では、昭和22年に「福富町出荷組合」を結成して以来、将来を見据えた特産地形成の先駆として、現在の白石町を「白石レンコン」の一大産地へと導きました。
合併して白石町になる前の旧福富町で、「福富レンコン」としてブランドを築いてきた小野ファームの小野由博さんは、高校を卒業してからレンコン農家になり、この道40年を超える大ベテラン。なたねや牛糞といった堆肥の生成から土づくりにこだわりを持っています。
白石レンコンは、糸ひきが良く、サクサク、ホクホク、モチモチとした食感が特徴。レンコンを栽培する上で難しいのがこのサクサク、ホクホク感を出すことですが、小野さんが生産する白石レンコンはこれらの条件をしっかりと満たしています。
レンコンの最盛期は12月ですが、秋口に収穫される早生レンコンは、柔らかくあっさりした味わいが特徴で、時期によっていろいろなおいしさを発見することができます。鮮度を保つため、きめ細かな土をつけたまま出荷するため、光や空気から守る保湿の役目も果たし日持ちをよくします。