新岡農園は、地域の高齢化により、耕作放棄地となった畑を放っておくのは忍びないという思いで、ぶどう畑をつくり始めました。地域の人にぶどうづくりを教えてもらいながらの、地域の想いを繋ぐぶどうづくりでした。
初夏の陽気の紀州かつらぎ山で、今日も朝から、ピオーネの摘蕾作業です。ぶどうの花の蕾はひとつひとつが、とても小さいため、念入りに先の細いハサミで不要な蕾を切り落とし地道に一房ずつ、形を整えていきます。
8月末から収穫するぶどうは、冬の間の土づくりに始まり、枝の剪定、実の間引き(摘蕾)に袋かけ、天候にも気を配り、一つひとつ大切に育てています。広いぶどう畑の草は、除草剤を使わずに手で刈りとり、味にこだわります。
ぶどうの次は、「平たねなし柿」の収穫です。10月の紀州かつらぎ山は暑い日が続き、畑は山の斜面にたくさんあって作業は大変ですが水はけがよく、おいしい柿ができます。
11月はジャバラの収穫が始まります。少し青みの残るジャバラは酸味にパンチがあって、独特の香りの良さから主にポン酢の原料になります。完熟ジャバラは真っ黄色に完熟するのを待ち、年明けから本格的な収穫となります。