「昔は黒香を包丁で切って収穫する農家さんもいました。収穫の手間や収穫量の少なさが原因で生産者が減少しました。」と森田さんは話します。春に一度しか収穫ができず、生産者にかかる苦労だけではなく、収穫量の少なさも生産者が頭を悩ませる原因でした。
それでも、「このおいしさを途絶えさせるわけにはいかん。一度食べたら忘れられない椎茸本来の旨みを、皆さんに届けたい」そんな強い志を持った5組の生産者だけに受け継がれているのがこの幻の椎茸です。
普通の乾燥椎茸と黒香の違いは、水に戻した時にはっきりとわかります。生の椎茸ではないのかと錯覚させるほど、コリコリとした弾力に生椎茸に負けない歯ごたえが黒香の特徴です。「なんだかいつもと違う」と言わずにいられないだし汁の香りに魅了されます。
どんなに収穫に苦労しても、どんなに収量がすくなくても、誰もが魅了されてしまう黒香の味と香りをたくさんの人に届けたい。そんな生産者の熱い思いが詰まった1袋です。