地域で守る「手で摘む伝統茶」~香りと旨味、コクが織りなすお茶~

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諸国良品

2019/11/15

江戸時代から続く茶処、愛知県吉原町。剪定で木の形を整えず、自然の叡智に任せて栽培する自然仕立ての茶園で、京都府茶審査技術競技大会優勝者である園主が、旨味と香り高いお茶をつくる為に有機肥料一つ一つ選定し、土づくりから加工・仕上げと一貫生産しています。地域のお茶摘みさんによって、愛知特有の伝統的な摘み方「しごき摘み」で茶葉をしごくように手摘みされます。

5月になると、自然仕立ての茶園は大人の身長ほど茶の木が伸び、清々しい香りに包まれます。有機の肥料をたっぷりと吸い上げた茶葉は柔らかく、摘む音と共に茶畑はお茶摘みさんの声であふれます。

おいしいお茶を届けるためには、手摘みが不可欠と園主は言います。自然仕立ての茶葉は、1年に1度のみの収穫しかできず、人の手でしか摘むことができません。旨味と香りが違うそうです。

螺旋状に生える新芽を選り分けながら摘む「しごき摘み」には技術が要ります。伝統的な茶摘みが続けられるよう、技術の継続と伝承も毎年必要です。地域の協力無くしてはできません。高香園の宝は地域のお茶摘みさんです。

お茶摘みさんに摘んでいただいた貴重な茶葉を、土壁の部屋で落ち着かせ、自社工場で加工をします。1年間大切に育ててきた茶葉を最高の状態に仕上げられるように、細心の注意を払い心を尽くします。

温度、湿度、些細な変化で味が変化する為、状態を見極めながら細心の注意を払い、加工していきます。加工後の茶葉も、何度も試飲しながら、香り良く仕上げ、納得いくお茶のみを販売するそうです。

ご注文を頂いてから詰める、新鮮な茶葉。抹茶は、ご注文を頂いてから石臼で挽きます。挽きたて、詰めたての新鮮な抹茶を味わっていただけるように、納品に3日~1週間頂いています。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 高香園 野場義尊さん

    生産者名 高香園 野場義尊さん 詳細

    香り高く印象に残るお茶に仕上げる為、心を尽くす園主。「地域の方達に手で摘んでいただいた茶葉を、おろそかにはできません」と、真摯に語ります。おいしさを追求しながらも、IPM(総合的病害虫管理)を実践し、農薬に頼りきる栽培でなく、取り巻く環境にも配慮しながら栽培しています。伝統を守りながらも、「気構えることなくくつろいで、お茶のおいしさを楽しんでいただきたい。」と、熱く、笑顔で語ります。

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