高校在学中に養豚業を始めたという農山照夫さん。見つめる視線の先にあるこの山にやってきたのは30年前。東京ドーム約10個分ほどもある山地を、ひとりで開墾していくところからのスタートでした。
「豚の味を決めるのは飼育環境である」という信念のもと、育てる豚にもこだわりが。全国を歩きまわってようやく見つけたのは、岩手県のバブコック種という品種でした。
この品種は柔らかい肉質と、旨みと芳醇な甘みのバランスが絶妙で、豚肉特有の臭みもなく身が引き締まっているため、カットした時に旨みとともに流れでてしまうドリップ(肉汁)が少ないのが特徴なんだそう。
とうもろこしをベースとした自家配合の餌で育った、モンヴェールポークを加工するのは、敷地内にあるハム・ソーセージの工場「FACTORY LARGE(ラルジュ)」。ここには、巨大な保冷庫やスライサー、真空器、燻製器などの豊富な設備がずらり。
徹底した衛生管理で、品質劣化と菌の繁殖を防いでいます。また製造には、厳選されたドイツの高級スパイスと、熊本県葦北郡芦北町の天然温泉塩「岬の御塩」を使用。天然の羊腸に詰めて、手ひねりで生産しています。
生産者が愛情を込めた自社の豚を自ら加工したモンヴェール農山のハム・ソーセージは、子どもも大人も思わずにっこり、初夏のバーベキューにもぴったりの豊かな味わいが広がる一品に仕上がっています。