親子三世代で浜田港の「美味い」をそのまま届けます

キービジュアル画像:親子三世代で浜田港の「美味い」をそのまま届けます

諸国良品

2018/12/21

浜田市のある島根県西部沖は、暖かい対馬海流と、島根冷水域とよばれる栄養豊富な深海水が混じり合う、日本有数の豊かな漁場です。フグやイカ、カレイ、アジなどが豊富に水揚げされ、中でも高級魚「のどぐろ」の産地として名高い港です。加工品製造が盛んな同地の中で、㈱シーライフは2006年創業と歴史は浅いが、同港に水揚げされる魚を定番の塩干製造だけでなく、固定観念に捉われない新しい発想で世の中にない商品の開発を進めています。

同社の創業のきっかけとなったのが浜田港のブランド魚の誕生です。「どんちっち3魚」と称される一定の基準を満たした「アジ」「のどぐろ」「カレイ」は、「脂のノリや旨味が格別で、干物にした時のとろける触感が他のモノとは違う」と河上さんは語ります。

同社の取り扱い量の約9割を占めるのが「のどぐろ」。水揚げ量が少ない上に、他産地のものは脂のノリにバラつきがあるのどぐろですが、「どんちっちのどぐろ」は、年間通じて水揚げ量も、脂のノリも安定して良いので、いつでも美味しく食べられます。

主に浜田港で水揚げされた魚は、漁港すぐ近くの加工場に送られ、9名の女性の手で1尾ずつ丁寧に下処理を行っています。2018年より島根県保健所のHACCP管理システムを導入し、安心・安全な商品づくりを推進しています。

新鮮な魚を天然塩で漬ける作業は、魚の旨味を存分に引き出す伝統技法。素材の旨さを味わってもらうため、添加物は使用せず、やさしい味付けになっています。小学生の工場見学や干物づくり指導も行っており、食育の観点からも魚本来の味を伝えています。

2018年に誕生したのが「手づくり缶詰」。かつて同市の基幹産業だった缶詰製造業の約27年振り復活へ同社で小型機器を導入。前浜でとれた旬魚だけを缶に手詰めをして、地元産のミネラル豊富な塩のみを加えてつくる「オール地元産缶詰」です。

缶詰づくりも干物づくりも目指すのは、うま味成分の量が多い状態での加工です。浜田の港には多くの水産仲間が存在し、互いに協力し合っています。漁師や仲買人たちから預かった自慢の魚を更に美味しく加工して、全国・全世界の人たちの食卓にお届けしています。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 株式会社シーライフ のどぐろきよちゃん

    生産者名 株式会社シーライフ のどぐろきよちゃん 詳細

    河上清貴さん(のどぐろきよちゃん)は2016年4月に家業を継ぐために大阪からUターンし、主に販路開拓と商品開発を担う。水産業の経験は無かったが、高齢化や後継者不足が続く、地元の水産業界の救世主となるべく、自社商品だけでなく、「どんちっちブランド」や「浜田市全体」のPRも首都圏で積極的に行っています。また、「浜田ののどぐろ」を世界に通用するブランドにしたいという想いがあり、香港や台湾、シンガポールなど海外市場の開拓にも取り組んでいます。

関連商品