淡路島産玉ねぎでも生産者や地域によって味わいは様々で、特に甘さには差が出ます。その中で「善太」さんは、さらに甘さを追求して玉ねぎの育て方を工夫し、「フルーツ玉ねぎ」と名付けてオリジナルの玉ねぎを栽培しています。
海藻エキスや牛の堆肥などの有機肥料に加え、独自のミネラル肥料を使用し、極力農薬は使わないで栽培しています。栽培される場所は、ほとんどが海沿いにある砂地の畑で、水はけがよく、潮風や地下水のミネラルが豊富なため、おいしい玉ねぎができる場所として知られています。
収穫作業は4月中旬から6月初旬にかけて行われます。ある程度機械化も進んでいますが、新玉ねぎは柔らかく、傷つきやすいので、収穫作業のほとんどが手作業で行われています。
瑞々しい新玉ねぎは、サラダにおススメです。水にさらすと甘味や栄養分も流れるので、辛みに弱い方は、スライスして2~3時間放置してから使うと良いです。
6月以降に収獲された玉ねぎは「玉ねぎ小屋」へ吊るして熟成されます。これは、淡路島の初夏の風物詩となっています。そして、冷蔵庫へ貯蔵され、通年出荷されています。熟成する事でさらに甘味が増します。
表面の茶色い熟成玉ねぎは加熱調理がオススメです。熟成玉ねぎは辛味はありますが、糖度も高く、加熱することで辛味成分は甘味成分へと変化するので、さらに甘くなります。