ここで収穫される柿は良質で美味しい柿。和歌山県北部にある「かつらぎ町」は昼夜の寒暖差が大きく、山の斜面につくられた柿畑の水はけの良さが柿の生育に適していることから、柿の生産が盛んです。
柿がおいしくないとダメ。地元の生産者から届けられた平核無(ひらたねなし)柿。そのひとつひとつは、青果売りもできるものばかり。誰がつくったものかわかる安全でおいしい商品づくりの原点です。
その柿をひとつひとつ機械と人の手を使って皮を剥いていきます。その姿はまさに職人芸。あっという間にキレイに皮が剥かれ、傷や剥き残しがないかを確認をして次の乾燥工程へ。
ここからが大事な乾燥作業で、乾燥械の中に皮剥きをした柿を入れ、渋抜きや乾燥を行います。乾燥期間はだいたい2~3日程。天候などを考慮しながらデジタルと人間の経験で絶妙な干し具合に仕上げていきます。
ここまでの工程を経て工場自慢のあんぽ柿が、でき上がります。でき上がったあんぽ柿を、衛生的な包装環境で、1個づつ検品しながら異物の混入を防ぎ、袋詰めしていきます。
もう一つのこだわりは、水分量が少なめなこと。一般的なあんぽ柿の水分量は45%ほどですが、こちらは35%まで減らしており、柿の甘みが増し、外はしっかり、中はしっとりの絶品あんぽ柿ができ上がります。