南アルプスを望む「くだものの里」で家族の手によって育てられる、旬のフルーツ

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諸国良品

2019/09/13

長野県の南部に位置する松川町は、「くだものの里 まつかわ」と呼ばれるほど、果樹生産が盛ん。伊那谷(いなだに)と呼ばれる盆地特有の地形が、水はけも陽当たりも良いという恵まれた自然条件を生み出しています。そんな松川のなかでも標高が高く壮大な南アルプスを望む地で、父と2人の息子で営むのが「代田(しろた)農園」です。品目を絞って栽培する農家も多いなか、代田農園ではりんご、さくらんぼを中心に、和なし、洋なし、プルーン、すもも、ぶどうなどの果物を約100品種手掛けています。

代田農園の園主である代田文明(ふみあき)さんは長野県須坂市にある、農業大学校の果樹実科出身。りんごの栽培を専門に学び、父親が始めた農園を継ぎました。そんな父の背中を見て育った長男の健さんは東京農大へ、次男の侑さんは父親と同じ農業大学校へ進学。

もともと農作業が好きで将来実家に戻ることを決めていたという侑さん。一方、一度は就職先が決まりながらも、「東京でのサラリーマン生活に想像がつかず松川が恋しくなった」と話す健さんも卒業後実家に戻り、父子で果樹栽培に勤しんでいます。

代田野園では、文明さんのお父さんの時代には梨とりんごをメインに育てていましたが、文明さんの代になりプルーンやさくらんぼを育てるように。また、息子さんたちが戻り、侑さんが学生時代に専門に学んだぶどうや、市場にはあまり出回らない貴陽(すもも)の栽培も始めるなど、ここ10年で栽培する品種をグンと伸ばしています。

その理由を文明さんは「作業の山を集中させるよりも、多品種で分散させた方が家族の人手でやっていくにはちょうどいい」と話します。また、それぞれの得意分野を生かして、健さんは生産に加えて、ホームページ運営などの販売面を担当しており、自社で栽培から販売まで行っています。

現在、代田農園の農業面積はおよそ3.4ha。繁忙期には周りの力を借りながらも、東京ドーム半分以上の大きさを家族3人で管理するのはとても大変なことです。それでも木酢液を中心とした土壌管理や、もみ殻くん液を利用した減農薬栽培に取り組み、少しでもおいしく良いものを届けられるように日々努力しています。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 代田農園

    生産者名 代田農園 詳細

    長野県下伊那郡の最北端に位置する松川町にある、くだもの農家。標高710mの寒冷地で、年間を通じてりんご、さくらんぼを中心に8種類、100品種以上のくだものを栽培しています。