房総は米どころでもあり、土壌開発に籾殻を有効利用。排水と保水を丁度良く賄える資源で、無駄な水分を逃し必要な水分を保つのに適していて、野菜にも良い環境づくりができるとのことです。
5月は新玉葱の収穫時。抜いていただいて驚いたのは、まったく根っこに土がついてこないこと。土はしっとりしているけれど、サラッと取れる。これが排水効果と保水効果が抜群だという籾殻効果のようです。
ジャガイモについては、植え付けをして芽かき(元気な芽だけを残す)、土寄せ(茎が縦に伸びられるような畝の土寄せ)の後は、一切水やりもせず、野菜の生きる力だけで収穫の時を迎えるとのことです。
野菜本来の力を育てる環境をつくる為。籾殻を使ってふかふかの土壌を作り、農薬も一切使わず、ネギの葉を畝の周りに置くことで害虫が寄りにくくなる等の、自然の力をフルに活用して栽培している姿勢が伺えます。
「これだけ手間をかけているのだから、他所と同じものをつくっても面白くない」という、内海さん。定番の品種はある程度育て方マニュアルもあり、育てやすい品種に改良されていますが、内海農園の野菜たちは個性的です。
品種名を聞いているだけで、どんな味の野菜なのか興味が沸きます。「デストロイヤー」ってどんなジャガイモ?「アレキサンドラ」って、どんな茄子?自然の力をいっぱい吸って個性豊かな野菜達が育っています。