『総社もも生産組合』の桃は美味しさが安定していることも特徴の一つ。
天候の影響を受けやすく味にばらつきが出やすい桃ですが、『総社もも生産組合』では、個体差をできるだけなくす努力をし、安定した桃の栽培に取り組んでいます。
例えば、成長に太陽の光はとても大切です。桃の木は葉がうっそうと茂りやすいため、木の下の枝まで太陽の光がさすように、枝の選定方法には特に工夫をしています。『総社もも生産組合』の桃の木は木の下に潜り込むとキラキラと木漏れ日が差し込んでいます。
収穫前。生産者は毎日桃の木に向き合ってギリギリまで収穫時期を見極めなければいけません。部会の桃生産者みんなが収穫時期のずれをなくすように意思統一をはかります。生産者は各自の桃を選果場に持ち込み、『目合わせ』という作業を各品種ごとに行います。
総社もも生産組合ではシーズン通して50品種ほどの桃がありますが、すべての品種について、桃の糖度、硬度を確かめ、最善の収穫時期をみんなで見極めます。一番の繁忙期に行うこの作業はとても手間と時間がかかりますが、手を抜けない重要なことです。
収穫が始まると生産者は産地で朝収穫した桃選果場に持ち込みます。『総社もも生産組合』の特徴の一つは非破壊糖度計、いわゆるレーザーセンサーの選果を導入していないところ。桃の美味しさは複雑で奥深く、単純に糖度の高低だけでは判断できません
選果スタッフが一玉一玉目で確かめて、桃の実を包丁でカットして試食することを徹底しています。糖度だけでは測れない岡山の桃の『渋み』『風味』『香り』『こく』。桃の美味しさを追求するために目で見て選果、食べてみて選果を続けています。