近畿事業部ではこれまで、難波ねぎや泉州黄玉葱など近畿地方の伝統野菜を使った商品や、活用されず廃棄されていた奈良県の大和当帰葉や、和歌⼭県のあら川の桃の種や皮から抽出したエキスを活用した商品、滋賀県産の規格外のさつまいもを活用した商品など、計 46 品を地元の生産者や加工会社と共に開発・販売してきました。
今回はサステナブルなお菓子づくりを目指し、容器や包装の脱プラスチック、フードロス ゼロを目指したお菓子づくりなどを取り組まれている地元和菓子舗から商品をつくる際に発生する副産物使用して、使い切れずにいたシロップをアップサイクルいたしました。
商品製造時に梅を漬け込む際に使用したシロップに、フルーティーな香りが特長の紀州南高梅の味をより楽しんでいただくため、完熟した果肉と自然な甘さのてんさい糖を加えて作っています。完熟南高梅のすっきりした香り、味わいをそのまま感じられ、希釈することで好みに合わせてアレンジできる梅のシロップにしました
和菓子舗ではこれまでも毎年約 10t 発生する副産物のアップサイクルに取り組んでいましたが、全量を使い切る事は出来ていませんでした。今回の製造では副産物のシロップ約1t を活用しました。今後は製造数を増やして副産物の利用拡大を目指します。
今回のシロップを製造された日本果汁の社長である河野さんは「農家さんのための会社が日本にひとつくらいあっても良いと思うんよ」というひと言から農産物の価値を見つめ直し、全国の生産者さんとつながりながら、様々な果汁を取り扱っています。