食品ロス削減を目指した商品を地元企業と取り組む

食品ロス削減を目指した商品を地元企業と取り組む

諸国良品

2024/05/01

良品計画では、店舗が各地域のコミュニティーセンターとしての役割を持ち、地域の住民の方々や自治体と連携し、地産地消の推進や雇用創出、まちづくりなど地域活性化に寄与することを目指した活動を行っています。2021 年 9 月より地域に根ざした取り組みを推進する組織として地域事業部を設置し、活動の一つとして地域の生産者や加工会社と協力 して独自の商品開発を行っています。

近畿事業部ではこれまで、難波ねぎや泉州黄玉葱など近畿地方の伝統野菜を使った商品や、活用されず廃棄されていた奈良県の大和当帰葉や、和歌⼭県のあら川の桃の種や皮から抽出したエキスを活用した商品、滋賀県産の規格外のさつまいもを活用した商品など、計 46 品を地元の生産者や加工会社と共に開発・販売してきました。

今回はサステナブルなお菓子づくりを目指し、容器や包装の脱プラスチック、フードロス ゼロを目指したお菓子づくりなどを取り組まれている地元和菓子舗から商品をつくる際に発生する副産物使用して、使い切れずにいたシロップをアップサイクルいたしました。

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商品製造時に梅を漬け込む際に使用したシロップに、フルーティーな香りが特長の紀州南高梅の味をより楽しんでいただくため、完熟した果肉と自然な甘さのてんさい糖を加えて作っています。完熟南高梅のすっきりした香り、味わいをそのまま感じられ、希釈することで好みに合わせてアレンジできる梅のシロップにしました

和菓子舗ではこれまでも毎年約 10t 発生する副産物のアップサイクルに取り組んでいましたが、全量を使い切る事は出来ていませんでした。今回の製造では副産物のシロップ約1t を活用しました。今後は製造数を増やして副産物の利用拡大を目指します。

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今回のシロップを製造された日本果汁の社長である河野さんは「農家さんのための会社が日本にひとつくらいあっても良いと思うんよ」というひと言から農産物の価値を見つめ直し、全国の生産者さんとつながりながら、様々な果汁を取り扱っています。

生産者紹介

  • 株式会社 日本果汁

    生産者名 株式会社 日本果汁 詳細

    「美味しいものを食べ続けたい」本当に美味しいと思える食べ物は、何度でも食べたいと思います。食欲には、何にも代えがたい価値があります。価値があるものは「継続」を生みます。美味しさは購買を向上・継続させ、農産地を活性化させます。農産地が豊になれば、自然と地域が元気になり、日本全国を幸せにします。私たちは、食を通じて一つでも多くの幸福を生み出したいと思っています。

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