海外でも根強い人気を誇る南部鉄器。欧米では南部鉄器の急須がティーポットとして販売されており、いち早く海外展開していた岩鋳の名は、南部鉄器の代名詞になっているほど有名です。
溶解炉で1400~1500℃に溶かした鉄を“湯”と呼び、砂型に湯を流し込んで造る鋳物。一度固まってしまっても再び溶かして使うことができるため、鉄には無駄がありません。
職人の手によって丁寧に造られる鉄鋳物は、繊細な表情を持ち合わせています。鉄瓶や急須のように内部が空洞で薄く、きめ細かい模様を施せるのは、熟練の成せる技です。
諸国良品
1902(明治35)年創業の南部鉄器の一貫生産メーカー。伝統工芸品としての命を守りながらも、常に生活の中で息づき愛用される鉄器を手掛けます。現代の感覚にマッチしたカラーリングされた急須やキッチンウエアの製造販売をはじめ、いち早く開始した海外販路の開拓など、新しい伝統の創造にも積極的に取り組んでいます。