世界中で愛されている、南部鉄器

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諸国良品

2015/01/30

およそ400年前に始ったという、盛岡の鋳物づくり。良質な鉄資源や、砂、粘土、木炭などの原料がすべて地元で産出されたため、古くから発達してきました。それを南部藩では熱心に保護、育成。使う程に風合いが増し、素朴で親しみやすい深い味わいの素材は、鍋や鉄瓶などはもちろん、最近ではインテリアにまで幅広く使用されています。また、国内のみならず海外へも輸出され、日本文化のひとつとして世界の人々に愛されています。

海外でも根強い人気を誇る南部鉄器。欧米では南部鉄器の急須がティーポットとして販売されており、いち早く海外展開していた岩鋳の名は、南部鉄器の代名詞になっているほど有名です。

溶解炉で1400~1500℃に溶かした鉄を“湯”と呼び、砂型に湯を流し込んで造る鋳物。一度固まってしまっても再び溶かして使うことができるため、鉄には無駄がありません。

職人の手によって丁寧に造られる鉄鋳物は、繊細な表情を持ち合わせています。鉄瓶や急須のように内部が空洞で薄く、きめ細かい模様を施せるのは、熟練の成せる技です。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 株式会社岩鋳

    生産者名 株式会社岩鋳 詳細

    1902(明治35)年創業の南部鉄器の一貫生産メーカー。伝統工芸品としての命を守りながらも、常に生活の中で息づき愛用される鉄器を手掛けます。現代の感覚にマッチしたカラーリングされた急須やキッチンウエアの製造販売をはじめ、いち早く開始した海外販路の開拓など、新しい伝統の創造にも積極的に取り組んでいます。