漁業の再生と町の復興への願いが詰まった、石巻のものづくり

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諸国良品

2015/02/23

世界三大漁場の1つである三陸沖に近い、全国でも有数の水産都市・石巻。東日本大震災で未曾有の被害を受けた石巻で、震災後に「大漁旗」を使ったものづくりが誕生しました。京都で日本をテーマにした、グラフィックデザインの服づくりをしていた田中鉄太郎さんは、ボランティアに来た石巻でものづくりによる支援を継続しています。被災した大漁旗を甦らせるこの取り組みには、漁業の再生と町の復興への願いが込められています。

「復興に甘えずにずっと続けていくためには、この地にあるものを活かさないと」震災後に石巻でものづくりを始めるにあたり、そう思って素材を探していた田中さんの目に留ったのが、瓦礫のなかで異彩を放っていた大漁旗でした。

大漁旗とは、漁に出た漁船が大漁で帰港する際に船上に掲げる旗のこと。また、新しい船の進水式で、縁のある人たちから豊漁と海上安全を祈って船主に贈られる「祝い旗」でもあります。

さらに、大漁旗は漁師の間で別名「福来旗(ふらいき)」とも呼ばれているそう。約300枚の大漁旗を譲り受けた田中さんは、一時的な支援のためではなく、未来を見据えて活動をスタートしました。

ものづくりの作り手は、石巻の浜のお母さんたち。「働くことは経済的にも精神的にも自立につながる大切なこと。仕事をお願いすることで、お母さんたちは生き生きしています」と田中さんは話します。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 FUNADE~結日丸~

    生産者名 FUNADE~結日丸~ 詳細

    震災後、石巻にボランティアに来た田中鉄太郎さんが立ち上げた、大漁旗を使ったオリジナルブランド。「大漁旗は東北に限らず、日本全国にあるもの。今後もこの伝統ある大漁旗という素材をカタチを変えて色々なモノにしていきたいですね」と語ります。2013年5月には石巻市街に「funade studio」をオープン。大漁旗を使った、個性溢れる一点物の洋服や小物に出会うことができます。

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    FUNADE~結日丸~