山の麓の寒暖差で、ゆっくりじっくり熟したいちご。【パピィフルーツパーク】の「章姫」

山の麓の寒暖差で、ゆっくりじっくり熟したいちご。【パピィフルーツパーク】の「章姫」

諸国良品

2024/12/01

美しい山容から「若狭富士」とも呼ばれる青葉山は、福井県高浜町のシンボル。植物の北限と南限の境にあるため、多様な植物が自生しており「薬草の宝庫」とも呼ばれています。青葉山に沈む夕陽の光景は絶景で、「日本の夕陽百選」にも選ばれたほど。そんな息を飲むほど美しい環境で、いちご栽培に取り組むのが「パピィフルーツパーク」の馬場祥誠(よしあき)さんです。「章姫(あきひめ)」という甘みの強い品種のみに絞って栽培しています。

記事内画像:001 山の麓の寒暖差で、ゆっくりじっくり熟したいちご。【パピィフルーツパーク】の「章姫」

福井県高浜町にある青葉山の麓、海抜174mの朝霧や夕霧に包まれる環境に「パピィフルーツパーク」はあります。霧に包まれやすいのは、朝晩の寒暖差が大きい証。湿気を含んだ空気が冷やされることで、小さな水滴となり空気中を漂います。寒暖差があることで、ゆっくりじっくりいちごが熟していくため、樹についている時間が長く、甘みが凝縮したいちごが生まれます。

「そう聞くと、めっちゃいちごに適した環境と思うかもしれませんが、日本海側で日照時間が短いので、育てられる品種を選ぶんですわー」そう気さくに話すのは、園主の馬場祥誠(よしあき)さん。もともとは保育士や福祉関連の仕事をされていましたが、何か後世に残す仕事を、と思い立って退職。その時に選んだのが、子どもも奥さんも大好きないちご栽培でした。パパが運営する農園ということで、その名の通り「パピィフルーツパーク」と名づけ、農家の道を歩み始めました。

記事内画像:002 山の麓の寒暖差で、ゆっくりじっくり熟したいちご。【パピィフルーツパーク】の「章姫」

福祉関連の仕事をしていた馬場さんは、子どもやご年配の方、車いすの方でもいちご狩りができるようにと、高設栽培に仕立て、農薬は慣行栽培の半分ほどに抑えて栽培しています。品種は「章姫(あきひめ)」という一品種。特徴的な長めの円錐形をしていて、酸味が少なくジューシーで、甘いいちごです。実が柔らかいので、長距離輸送には向いていないのですが、梱包を工夫することで輸送を可能にしました。

記事内画像:003 山の麓の寒暖差で、ゆっくりじっくり熟したいちご。【パピィフルーツパーク】の「章姫」

「これまではとにかく甘いものを求められる関西への出荷がほとんどんだったので、少し酸味のあるいちごが好まれる関東では、章姫はあまり見かけないかもしれません。是非ともこの機会に食べてみて頂きたいです」と馬場さんは話します。愛嬌と優しさを兼ね備えた馬場さんのいちごを是非、ご賞味ください。

生産者紹介

  • パピィフルーツパーク

    生産者名 パピィフルーツパーク 詳細

    福井県高浜町、青葉山の麓でいちごを栽培する農家。元保育士、元福祉関連という異色の職歴を持ちながら、後世に何か残せる仕事をと農家に転身。子どもや奥さんも喜ぶ作物ということでいちご、中でも甘みの強い「章姫」という品種に絞って栽培しています。

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