私がMUJIを着る理由
「“触れていて気持ちいい”を探して、あったか綿にたどりつきました」荻野玲子(スタイリスト)

2025/10/27
(撮影、文ともに荻野玲子)
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荻野玲子
おぎの・れいこ スタイリスト。東京都生まれ。岡尾美代子氏に師事。
2013年独立。ファッション・雑貨・インテリアと幅広く活動中。
Instagram:@reiko.ogino
「絶妙な襟ぐりの開きぐあいで、デコルテ周りもしっかり温かい」
幼いころから極度の寒がりです。
寒がりなくせに冬が大好きで寒くなるのを楽しみにしています。
秋口に爽やかな風が吹き始め「今年も秋は短かったね」、なんて言う会話をする時期になるとすぐそこまで来ている冬にわくわくし始めます。
わたしの寒がりといったら自分でも心配になるほど。
母が冬でも半袖を着ているような元気いっぱいの人なので、なおさら自分の寒がり方は異常だと感じるほどで秋口になると誰よりも早く防寒のインナーを引っ張り出してきて、「この冬もよろしくね」と早めの冬を迎えていました。
インナーを二枚重ねで着たり、それでも寒くてどうしようもなかった時期もあります。そして若いころは化繊の素材を着ていても何も気にならなかったのですが歳を重ねるうちに、着心地が気になるようになってきました。
肌が乾燥してなんだか痒くなる。何を着ても気にならなかったのに。
それから肌に直接触れるものの素材には慎重に選ぶように
できれば天然素材で肌にとってプラスになるもの。触れていて気持ちの良いもの。
さらにここ数年、長野県の松本と二拠点生活も始めたので東京との寒さとはまた違った種類の寒さを経験することに。そして当たり前なのですが、“東京仕様のまま松本に行くと寒い、松本仕様のまま東京に行くと暑い”のです。
そんなとき知った、無印良品のあったか綿。湿気を吸収して発熱する「吸湿発熱性」を備えたインナーとのこと。
着てみると本当に、インナーというよりTシャツを着ているような感覚。生地もしっかりしていて少し起毛しているので肌に当たる部分もとても気持ちが良い。これ1枚で過ごしたくなってしまうようなインナーです。
ニットの下にこれさえ着ていれば安心感のある温かさ。最近は真冬でも暖かいことが増えてきているのでできるだけ厚着せずに過ごすのにぴったりです。

Tシャツの首の詰まりぐあいがとても重要で、それはインナーも同様です。女性用のものは上に着る服からはみ出ないよう襟ぐりが広いインナーが多く、わたしはそれすらも寒いとも感じていました。首まわりが寒くできるだけクルーネックが詰まっていてほしい。あったか綿のこの型の襟ぐりは上に着るものにも影響せず、デコルテ周りもしっかり温かい。襟ぐりの開きぐあいが絶妙なのです。
年々、冷えを取ることを意識しはじめてからだいぶ良くなりましたが、夏でも靴下は欠かしません。
靴下も夏と冬では身につける素材を変えています。冬に履く靴下は肉厚で冷気を通さないほどぎゅっと目が詰まっているものが好きです。ウール100%の靴下は汗をかいてしまい逆に冷えてしまうので、綿がベースでウールが少し混ざっているものがまさに理想的。あったか綿靴下にはウール入りもありました。

寒がりだけど大好きな冬を快適に過ごすために、寒さから守ってくれるお守りのような定番アイテムがあれば、これからやってくる寒さもより楽しみです。

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