暮らしのQ&A
食材を“ダメ”にしない冷蔵庫の整理術

2026/08/22
(取材・文/草野舞友 写真/林 ひろし)
料料理研究家、ラク家事アドバイザー。身近な食材で手軽にできる料理が人気で、テレビ出演も多数。活動は料理だけとどまらず、冷蔵庫収納&食品保存のスペシャリストや食品ロス削減アドバイザー、防災士としても活躍。『ムダなく使いきれる! 冷蔵庫収納術』(COSMIC MOOK)、『もしもに備える! おうち備蓄と防災のアイデア帖』(パイインターナショナル)など、著書は80冊を超える。
使いやすくムダが出ない「冷蔵庫収納4原則」
1. 詰めすぎはNG。「7割収納」に

食材ロスをなくすには、「冷蔵室や野菜室に食材を詰めすぎないこと」が大前提という島本美由紀さん。
「たくさん入っていると効率良く冷気が回らず、食材が傷みやすくなります。食材の出し入れもしにくく電気代もかかるので、多くても『7割収納』にとどめましょう。逆に冷凍室は食材が多い方が冷えるので、7割以上入れてもOKです」
2. 「奥まで見える化」収納で、死蔵品をなくす

冷蔵庫の奥に食材が入ってしまうと見えにくく、気づかないうちに食材がダメになっているケースも。
「トレーやボックスを使った“引き出し収納”にすれば、デッドスペースまで収納が可能。奥に入れた食材も取り出しやすく、死蔵品になるのを防げます。メッシュタイプで浅型の収納なら冷気の通気性が良く、何が入っているかがひと目でわかっておすすめです」
3. かごを使った「セット収納」でダブり買いを阻止

「朝食セット」「おべんとうセット」「おやつセット」「お菓子づくりセット」など、使用タイミングが同じものを一緒に収納しておくと、出し入れが断然スムーズに。
「カテゴリーごとに収納しがちですが、用途ごとにまとめておくと便利。ダブって買うことも、使い忘れも防げるので、ムダがなくなります」
4. 開封した乾物や調味料は「目立つ工夫」を

調味料は開けたらさっと取り出せるドアポケットに集約させれば、「あれどこ?」や「開封したのを忘れていた」が防げます。
「使いかけのさくらえびやかつおぶしといった乾物は、ドアポケットにクリップでとめておけば目に付きやすく、ムダにすることがなくなります」

「使用頻度が低い調味料やドレッシングなどは、いつ開封したかを忘れがち。目立つ場所に『開封した日』を書いておくと、安心して使えます。使い切れるおなじみの調味料には、書かなくてOK」
冷凍室は「立てる」収納で「見える化」を徹底

前述したとおり、冷凍室は食材が多いほど冷気が逃げにくく、節電にもなります。ただし、開けている時間が長いと冷気が逃げて庫内の温度が上がってしまうため、食材の劣化が早まる原因に……。
「食材がパンパンでも何がどこにあるかひと目でわかるように、重ねて収納しないことがポイント。『立てる収納』なら見つけやすく、取り出しやすくてベストです。ブックエンドのような仕切り板を使用すると、崩れずきれいに収納できます」
野菜は「鮮度を保つ袋」や「丸ごと冷凍」で長持ち

食材ロスで1番多いのが、実は野菜なのだとか。
「野菜をむき出しで保存すると乾燥が進み、傷みやすくなります。すぐに使い切れない場合は、細菌の繁殖を抑えて鮮度を保つ『野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋』などに入れておくと、長持ちします」

買い過ぎてしまった野菜などは、冷凍保存を。
「下処理して冷凍すればすぐに使えて便利ですが、手間をかけたくないときは丸ごと冷凍してしまってOK。洗ってよく水気をふきとり、フリーザーバッグに入れて保存しましょう。向いている野菜は、なすやピーマン、トマト、オクラ、いんげんなど。使うときは包丁の刃が入る程度まで解凍してから(常温で5~10分ほど置く)、好きな大きさにカットしましょう」
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