「捨てないくらし、譲りあうくらし。」を掲げ、役割を終え不要となったモノを回収・販売することからはじめ、それぞれのかつての想いを次の担い手に引き継ぎ、地域と共に考え、実践することを目的とした『おゆずり良品』。
その第一歩となるキックオフイベントを、2020年12月19日(土)に開催しました。
開催場所は廃校となった、千葉県夷隅郡大多喜町にある、旧老川小学校。
備品や看板には、かつて小学校の教室で活躍していた机やいす、黒板を使いました。
小学校で眠っていた理科の実験器具、同じ地域の旧薬草園からゆずり受けた使われない鉢はフリーマーケットで販売し、新しい使い手の元へ。
フードロスチャレンジとして用意した、老川豚汁は、産業廃棄物として捨てられてしまう猪の骨を引き取り出汁を取り、老川界隈で余剰となった野菜を使ってつくりました。出汁を取った後の骨は、オオカミ犬保護施設へ提供予定です。
さらに、豚汁の提供には近隣の竹林で採取した竹材でつくった竹容器を使い、食べ終わった容器はキャンプファイヤーの燃料として燃やすことで、イベント後に出たゴミはほぼゼロとなりました。
地域ボランティアのみなさんや、応援に駆けつけた千葉県内の無印良品ではたらくスタッフを含め、出展者が一丸となって運営した当日は、あらゆる世代、職種の人々がゆったりとつながる、あたたかな空間、時間となりました。
次回のあおぞら市は、2021年1月30日(土)を予定しています。
今回出会った新しいつながりを大切にし、さまざまな角度から『おゆずり良品』の活動を育てていきます。