はじまりは「味は変わらないからもったいない」。『不揃いバウム』の「不揃い」の理由

無印良品のバウム

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2026/05/01

長年多くの人に親しまれ、「無印良品の顔」として知られている『不揃いバウム』。ところでなぜ「不揃い」なのか、その秘密をご紹介します。

特別なお菓子から、「身近なお菓子」に

無印良品の不揃いバウム

バウムクーヘンの起源は紀元前にもさかのぼり、19世紀初頭頃に今の形になったと言われています。発祥の地・ドイツでは「王様のお菓子」とよばれ、日本でも「贈答用の特別なお菓子」というイメージでした。

それを「もっと気軽に食べられるお菓子にしたい」と無印良品が開発し、1999年にスティック型のバウムが誕生。オフィスなどでもラフに食べられるように、コンパクトなサイズに仕上げました。

人気の理由は「食べやすさ」と豊富なフレーバー

無印良品の不揃いバウム

『不揃いバウム』の特長的な形は、筒状のバウムを輪切りにし、それをさらに縦にカット。お皿やフォークがなくても、片手でどこでも、気軽に食べることができます。

また、バナナピューレを練り込んだ生地も発売当時は革新的といわれ、濃厚なフレーバーやしっとりした食感が大好評。瞬く間に大ヒット商品になりました。

今では『発酵バターバウム』をはじめ、『チョコレートバウム』、『紅茶バウム』、『さつまいもバウム』など、バリエーションも豊富に。冬に登場するチョコがけシリーズなど、季節限定フレーバーも人気を博しています。

不揃いポイントは「焼き色のムラ」と「変形」

無印良品の不揃いバウム
無印良品の不揃いバウム
こんがり焼き上がったバウムクーヘン。表面の焼きムラなども良品に含んでいます。

一般的にはB品としてロスになってしまう焼き色のムラや変形。無印良品では「味は変わらないからもったいない」と考え、2017年から検品基準を変更して商品に生かすことにしました。そうして生まれたのが、『不揃いバウム』。形は少し不揃いでも、おいしさは変わりません。

不揃いだからこそ実現したお手頃価格

無印良品の不揃いバウム
無印良品の不揃いバウム
10年ほど前は見た目を整えるために、両端を6cm切り落としていましたが、設計の改良を重ね、現在では1.8cmに。端が欠けたバウムクーヘンの外側のカーブも商品に含まれていることが「不揃い」のポイント。

ミミもロスの対象になるため、なるべく両端のギリギリで切り落とすように採寸を見直しました。さらに機械に残ってしまう生地の廃棄を減らすために、工場環境やレシピも改善。

それにより、ロス率が大幅カットできました。商品化の効率が上がったことで、値下げも実現。購入しやすい価格に見直されました。

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