レビュー
猛暑の課題。水分と塩分補給に、「水に溶かす ソルティ」ドリンクを試してみたら
2026/07/09
日本に住み始めて20年。イタリア料理も、日本のグルメもこよなく愛するマッシさんに、この夏おすすめの飲料を試してもらいました。今回は、「水に溶かす ソルティ」ドリンクです。
(文・写真/マッシミリアーノ スガイ)
エッセイスト。1983年イタリア北部ピエモンテ州生まれ。2007年に日本に移住し、日伊通訳者の経験を経てからフードとライフスタイルライターとして活動。
日本食文化の面白さや魅力、グルメの紹介などの記事とエッセイを年間約400本執筆。
著書に『イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ』(KADOKAWA)などがある。
日本の夏は、毎年のように僕の想像を超えてくる。容赦なく照りつける太陽と、肌にまとわりつくような湿気。外を少し歩くだけで体力が削られていくような感覚を覚える。
水分と塩分をどのように補給するかは、夏を健やかに過ごすための大きな課題だ。
そんな夏の強い味方として、僕が注目しているのが「水に溶かす」ドリンクシリーズだ。水に混ぜるだけで、水分と同時に塩分補給も手軽にできる粉末飲料である。マイボトルに冷たい水と一緒に入れて持ち歩けば、いつでもどこでも、渇いた身体を潤すことができる。
種類は、「ソルティ南高梅」「ソルティアセロラ」「ソルティライチ」の3つ。それぞれに異なる果実の魅力があり、その日の気分や時間帯に合わせて選ぶ楽しみがある。
まず手に取ったのは「ソルティ南高梅」。袋を開けた瞬間に、なじみ深い梅の爽やかな香りがふわりと広がる。ひとくち飲むと、南高梅のまろやかな酸味の奥から、ほんのりとした塩気が顔を出す。酸っぱすぎず、甘すぎない、絶妙なバランスだ。
日本の夏において、梅は古くから体調を整えるために親しまれてきた素材。その知恵が、現代のライフスタイルに寄り添うかたちで再現されているように感じる。
真夏の午後のひととき、少し疲れたなと感じたときにこれを飲むと、心と身体がすっきりと整っていく。
次に試したのが「ソルティアセロラ」だ。グラスに注ぐと、淡いピンク色が目を楽しませてくれる。アセロラ特有のきりっとした甘酸っぱさが印象的で、3種の中でも特にフルーティーな爽快感が際立っている。塩気はごく控えめに感じられ、果実のフレッシュな風味が前面に出ているから、スポーツの後や、朝の目覚めの一杯にぴったりだ。このすっきりとしたビターな酸味は、暑さでぼんやりとしてしまいがちな頭をシャキッとさせてくれる。
そして最後に味わったのが「ソルティライチ」。ライチのエキゾチックで華やかな香りが、異国の夏の夕暮れを連想させる。
口当たりは驚くほどやさしく、まろやかだ。ライチのジューシーな甘みを塩気がきゅっと引き締めていて、濃厚でありながらも後味は驚くほど軽い。日本ではくだものに塩をかけて食べる文化があるように、この組み合わせは夏の身体が求めている味なのだと実感する。仕事の合間のリフレッシュタイムに、ゆっくりと味わいたくなる一杯だ。
この「水に溶かす」シリーズの良さは、味のバリエーションだけではない。1袋で500mL分、つまり一般的なマイボトル1本分をちょうどつくることができるという手軽さだ。個包装になっているから、鞄のポケットに忍ばせておけば、外出先で水さえ手に入ればその場で冷たいドリンクが完成する。ペットボトルのゴミを増やすこともなく、自分のお気に入りのボトルで楽しめるのは、日々のくらしにおいてとてもスマートで、気持ちが良い。
冷たい水に溶かすのはもちろんだが、炭酸水で割ってスカッシュ風にアレンジしたり、少し濃いめにつくって氷をたっぷり入れたグラスに注いだりするのも、僕のお気に入りの楽しみ方だ。
猛暑の毎日は決して楽ではないが、こうした小さな工夫や、自分に合った「おいしい水分補給」の時間を持つことで、夏の日々はぐっと豊かになる。
特別な準備はいらない。お気に入りのマイボトルと、その日の気分に合わせた一袋があればいい。水分と塩分を上手に補給しながら、この夏を健やかに、そして軽やかに通り抜けていきたい。
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